「全部が都合よく動いている」
また、内閣官房長官(北大路欣也)の裏金疑惑を報じる発売前の週刊誌の原稿を、進藤が手に入れているシーンがあるが、
「発売前のスクープ記事の原稿を、外部の人間に渡すことは基本的にありえません」(週刊誌記者)
視聴者からは、《あんな滑舌の悪いニュースキャスター有り得ないだろ》と、阿部の発音がキャスターらしくないとの指摘も。
「阿部さんはモゴモゴした話し方で声も低く、聞き取りにくいところはあるかもしれません。ダークヒーローには似合っていますが」
と言うのはドラマウォッチャーの、くのいちこさん。
内閣官房長官がたまたま進藤と崎久保の目の前で倒れる、病院長の研究室から生中継で汚職の証拠を探し当てる、証拠の領収書を隠したデスクに鍵すらかかっていない─そんな粗いストーリー展開に、
「全部が都合よく動いていますよね。話の面白さを優先させたのかもしれませんが、最近の視聴者はリアルさを求める傾向にあります。あまりにもリアリティーがないと視聴者も純粋に楽しめなくなる。TBSのドラマ班はリアルさに目をつぶって作ったのかも」(くのいちこさん)
“報道のTBS”を自負する同局が、報道番組を舞台にしたドラマで、しかも看板枠である日曜劇場にしてはツッコミどころが多すぎるような……。