前クールの『三匹のおっさん2』の好評そのままに。中高年による、中高年のための探偵ドラマが先週から始まった! その名も『僕らプレイボーイズ熟年探偵社』。所属メンバーは全員55歳以上。そして依頼人も中高年限定で、熟年離婚や介護、ペットロスなど"大人ならではの悩み"を人情味たっぷりに解決していく。
――主要キャストの平均年齢は65歳で、日本の名優がズラリ。伊東四朗(78)に笹野高史(67)、高橋克実(54)や角野卓造(66)。そして石田純一(61)だ。このメンバーでやると聞いたときにどう思いましたか?
伊東 聞きました? 名優たち。
石田 いやいやいや。俺は、違うでしょ?(笑い)
高橋 僕は54歳ですけども、この中で一番年下なんです(笑い)。この7月クールのドラマの中で、キャスティングに関しては、もうどの作品も全く追いつけないでしょうね(笑い)。
角野 と同時に、探偵社に相談に来られるゲストの方もほぼベテラン。なんだか、久しぶりにお会いできて、現場では昔話に花が咲いています。積極的に、病気の進行や検査について話しています(笑い)。
伊東 誰も触れませんが、私1人で平均年齢を上げております。私がいなければ60そこそこですんでいるところ、60半ばまで上げた責任は感じております(笑い)。
高橋 役者さんたちの発するセリフの説得力が、もうケタ違いです。随所にメガトン級の説得力が詰まったドラマでございます。
笹野 そして誰もが空気感をわかってる。人間関係を新たに作る必要がない。知らない人がいないってのが、いいですね(笑い)。
石田 "えっ"と驚くような、うなるようなアドリブを、伊東さんまでブチかましてきて。
――まさに演じ合い。いい意味でやりたい放題な現場なんですね。
角野 すごく楽しいですよ。
伊東 むさ苦しい(笑い)。
笹野 伊東さん、それはないでしょう(笑い)。
全員 アハハハハ。
伊東 だから、ゲストくらい女性であってほしいと思ったら、(第1話は)金田明夫だったんだよ。どうするんだと思いました(笑い)。
石田 伊東さんは探偵事務所の所長で調査に出ないから、会えない女優さんも多いんですよね(笑い)。
伊東 そうなのよ。疎外感のある役です(笑い)。
高橋 疎外感? 存在感じゃなくてですか?(笑い)
角野 若い俳優さんとやるときは"芝居をしてる"っていう楽しみをなかなか味わえないものなんですけど、久しぶりに実感してますね。
伊東 気が重たくなる現場ってのも、けっこうあるんですけどね。"今日もあそこ行くのかぁ"が(笑い)。でも、この現場は朝から楽しみにして行きますよ。
笹野 気の重たくなる現場、ございますねぇ(笑い)。
角野 言い出せば、みんなあるかなぁ(笑い)。
全員 アハハハハ。
伊東 でも、ここは楽しみに来ています。
高橋 僕が一番、元気がないくらい(笑い)。子どものころから見ていて、大好きな方たちとやらせてもらってます。普通に勤めていたら60歳で定年で、第二の人生を歩み始める。でも、本当にまだまだいろんなことをやれるんだな、と改めて実感している毎日です。
元捜査一課の刑事、タクシー運転手、内科医、元五輪選手、リストラされたサラリーマン……。さまざまな職業のメンバーで構成されている"プレイボーイズ探偵社"。
――もし、俳優から転職するなら?
「プロ野球選手になりたかったです」(高橋)
「何のひねりもないですが、映画監督」(石田)
「私は、まさにこの作品のような探偵になりたいです」(笹野)
「刑事でしょうか(笑い)。刑事ドラマはずいぶんやっておりますので、捜査もうまくできるんじゃないかと」(伊東)
「やっぱり、ラーメン屋しかないでしょう(笑い)」(角野)
流行りそう♪
撮影/伊藤和幸