「これだけ長い間、一緒に仕事をしていると、キャストやスタッフが家族みたいな感じで撮影していますね」
『まれ』でヒロイン・希の弟、一徹を演じている葉山奨之。昨年10月から撮影に入った朝ドラの現場について、
「父親役の大泉洋さんと髪型だけではなく、顔も似てきたなんて言われて」
と、笑顔で語り始めた。演じている一徹はすごく冷静なキャラだけど、自分自身の性格もあんな感じ?
「いやぁ……、まったく逆のタイプです(笑い)。僕は怖いもの知らずというか、"まずは動いちゃえ"と、何も考えずに突っ込んでいくタイプ。この前、大泉さんと話したんですけど、"本当の性格は一徹が大泉さんで、徹が僕ですよね"って。でも、最近は(脚本の)篠崎さんがそれぞれの役者を役に当てているみたいで、どんどん一徹のイメージが僕に近づいています(笑い)」
ドラマの中では、みのり(門脇麦)と結婚して夫婦になっているけど……。
「麦ちゃんとは信頼関係ができていて"お互いが好きでいようね"と話しているんですけど、正直、監督からは"夫婦に見えない"とかさんざん言われました(笑い)。なので、髪型を変えたり、話し方をゆっくりにするなど変化をつけています」
ドラマもどんどん佳境へと向かっているけど、これからの一徹としての見どころは?
「希や徹たち、みんなの前で僕がずっとしゃべり続けるシーンがあるんですけど、気持ちが入っちゃって。台本には泣くなんて書いていなかったんですが涙が止まらなくなっちゃったんです。そうしたら、元治さん(田中泯)や文さん(田中裕子)、撮影しているカメラマンまで泣き出してしまい……。あれは今まで役者をしてきて、初めての感覚でしたね。泯さんも"芝居していて泣いたのは初めて"と言っていました。放送されるのを、楽しみにしていてください!」