「初めて“主演”と聞いたときは、実感がわかなかったんです。自分が主役!? って、不思議な気持ちで。台本を読むにつれて、どんどん不安やプレッシャーが大きくなっていきました。でも、それに比例するようにうれしさもこみ上げてきたんです」
瞳を輝かせながら語る石井杏奈。EXILEの妹分で、もっとも勢いのあるガールズユニット・E-girlsの最年少メンバーとして、躍動感あふれるパフォーマンスを披露している彼女が、映画で初主演!
ダンスを通して成長していく少女たちの姿を描いた青春映画『ガールズ・ステップ』では、ひょんなことからダンス部を結成する、地味でイケてない5人組“ジミーズ”の一員で、少し八方美人な女子・あずさを演じる。
「あずさは、(5人の中では)いちばん個性がなくて、普通な子。“普通”って、どう演じるんだろうと悩んでいたとき、監督から“ほかの人の個性が強いほど、あずさが浮き上がってくる。その姿をちゃんと撮るから、楽しんでやってね”と言われたことが、すごく支えになりました」
両親のすすめで小学2年生からダンススクールに通う彼女。ダンス大会でスカウトを受け、芸能界に入ったとき“自分もお芝居をするんだ!”と思ったそう。
「実際に演技レッスンを受けたら、どんどんハマっていって。夢が“女優”になりました」
見事、夢をつかんだ。日ごろから、想像と妄想が大好き♡ という性格は、女優にピッタリ。
「この年だから、夢であふれています!! こういうことやりたい、面白そうと思うと、どんどん膨らんでいっちゃう(笑い)。夢のひとつは、見ている人の気持ちを動かす演技で賞をいただくこと。それと、昔の夢だった看護師や保育士を、役柄として演じることで叶えられたらとも思っています」
撮影/高梨俊浩