「朝って誰もが必ず迎えるものじゃないですか。いろいろな朝があると思うんですけど、早く朝にならないかなと待ち遠しくなる朝に、私が演じている“あさ”がいればいいなと思っています」
NHKの連続テレビ小説『あさが来た』で、ヒロインの今井あさを演じている波瑠。そんな新ヒロインの“素顔”に迫ります!
「現場では明るく楽しくやらせてもらっています。毎日大変ですけど、キャストをはじめとしたスタッフの方々が支えてくださっているので……、つまらないですか? 私の答え?(笑い)」
いえいえ、そんなことないです。『てっぱん』『純と愛』『あまちゃん』とオーディションを受け、4回目の今回で手に入れたヒロインの座だけど、夢が現実になった気分は?
「本当に初めてのことだらけで。お箏や所作のお稽古や、言葉の問題もありますし。勉強になることばかりです。あさちゃん、すごくしゃべるんですよ。今までやったことのないくらいのセリフの量を毎日消化しています」
撮影で東京から大阪に“単身赴任”の彼女。大阪での生活はどう?
「月曜日から金曜日まで働いて、土日に休むという普通のサラリーマンと同じ生活ですよ(笑い)。土日のお休みは、たまっている洗濯物や、やらなくてはいけないことを片付けたり。日曜の夜は次の日から始まるリハの予習をするので、土曜日と日曜日のお昼くらいまでが自由時間ですね」
お気に入りの場所とかはできた?
「ん~……、まだそんなに出歩いてはいないんです。役者さんたちと仲よくなっても、みなさん土日は東京に帰ってしまいますし(笑い)。けっこうぼんやりと過ごしていることが多いですね。あ、でもたまに東京から両親や姉とかが遊びに来てくれるので、そういうときは道頓堀とかに観光ついでに行って、たこ焼きを食べてという大阪っぽいことをしています」
やっぱり、本場のたこ焼きはおいしい?
「たこ焼きもお好み焼きも好きなんですけど、こっちに来て初めて食べた明石焼きにハマってしまいました。東京で食べたこともなかったし、存在も知らなかったんです。ふわふわで、おだしもおいしいし、大好きになりました!」
でも、これから街を歩いて“あさちゃん”と呼ばれるようになると、簡単に出歩くこともできないかもしれませんよ?
「どうなんでしょう? みなさんにそう言われるんですけど、今は全然想像できなくて。ふらっと歩いても大丈夫ですか? あさちゃんのイメージを壊さないよう、変装して顔を隠しながら、忍びながら生活するべきですか?(笑い)まあ、バランスをとりながら、うまいことやっていこうと思います!」
撮影/伊藤和幸