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 15年に大ブレイクを果たしたおかずクラブや『ものまねグランプリ』で優勝して注目度急上昇中の横澤夏子、ハーフ芸人のデニス、マンテロウ、YouTubeで人気のエッグ矢沢など、同期の層が厚いことで知られるNSC東京校15期出身のニューヨーク。

屋敷「同期で変わった人たちは、すでに変わった人たちとコンビを組んでいたので、僕らは普通同士でいいかなと。おかずクラブやハーフ、強面の鬼越トマホークとかいろんなキャラクターがいますから」

嶋佐「同期がブレイクしているやつが多いんで、同期の中では遅めかもしれないですね」

 売れている同期からアドバイスをもらうことは?

屋敷「同期にアドバイスされたことはないですね。だっておかずクラブが僕らに言うことないでしょうし」

嶋佐「芸風が違いすぎるもんね」

屋敷「同期の中では比較的、(横澤)夏子は似ているんですよね。夏子も早い段階で『パワープリン』という深夜のコント番組のレギュラーが決まって、僕らも『バチバチエレキテル』という番組が決まりましたから。いまは『ヨシモト∞ホール』という劇場の“トップ3”を一緒にやらしてもらっていますし。夏子も今、すごくよい感じなので負けたくないですね」

 アドバイスこそもらわないものの、同期とはプライベートでは仲よし。

屋敷「たまに飲みに行きますね。夏子は酔っぱらうと普通の女みたいになる(笑)。みんなでなんかやりたいです。それこそ『アメトーーク!』なんかで“NSC東京15期芸人”ができたら最高ですよね」

 3月には初のDVD発売も決定。

屋敷「僕らのコントはよく“偏見”と言われるんですけど、ネタのメッセージ性を見てもらえたらなと嬉しいですね。わかりやすいリズムネタとかはないのですが、ちゃんと最後まで見てくれたら日々の生活でふと考えることがあると思います」

嶋佐「でも知らないコンビのネタが詰まった2枚組4000円のDVDは買わないですよね、普通(笑)。なので、DVD発売前にみなさんに少しでも名前とキャラクターを知ってもらえるように頑張ります」

 ブレイクして良い生活を送り始めた同期とは違い、まだまだふたりの生活は庶民的な様子。

屋敷「今住んでいる部屋は5万2000円。6年くらい住んでいるんですけど、目の前にあるコンビニの店員に『こいつ何者なんやろう』って思われていると思います。平日の昼3時に寝癖つけて行ったりしていますから(笑)。だから、あの部屋から抜け出せるように16年は売れたいです!」

嶋佐「朝6時にビールを買って帰りますからね、僕も(笑)。今は高円寺に住んでいるんですけど、30代になったことだし、売れてもう少し落ち着いた街に住みたいです」

 吉本といえば、テレビなどで給料が安いことをネタにする芸人も多い。しかし、ふたりはメリットのほうが大きいと語る。

嶋佐「売れている芸人のかたは、よく他の事務所より給料が安いって話していますけど、僕らはまだそこまで到達していないということもあって、あまり違いがわからないですね」

屋敷「むしろ僕らは吉本だから仕事をいただけているんだと思います。主戦場は劇場なので、劇場が多くて本当にありがたい。売れっ子の先輩たちみたいに、文句を言えるぐらいテレビでも活躍したいですね」

写真左/嶋佐和也、1986年5月14日生まれ。右/屋敷裕政、1986年3月1日生まれ。1月23日「New York Jam Session」(21時30分開演)がヨシモト∞ホールで開催される。