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 ‘86年のテレビシリーズスタートから30年を迎える『あぶない刑事』。タカ&ユージのコンビも映画『さらば あぶない刑事』(1月30日公開)で見納めに。

 久々にそろったタカとユージ。“カッコよくい続ける秘訣は?”と、本人たちにぶつけると、作品のようにテンポよく、冗談で返してくれた。

柴田「教えてほしいです(笑い)」

舘「身体にいいことは、しない。それと、なるべく家にいないこと。いづらいってこともあるけどね(笑い)」

――改めてお互いの魅力を。

舘「恭サマは、俳優を四角い世界にたとえると、いちばん遠い、対極にいる存在。一見、サングラスをかけて、冗談を言い合うタカとユージは似ているキャラクターに見える。

 でも、いちばん遠いところにいる恭サマがつくりあげてくる大下勇次って、すごく軽妙で、楽しくて、魅力的で、スピーディー。いつしか、そのお芝居に憧れていることに気づいたんです。きっと、それは、鷹山が大下に惹かれているのと同じなんだと思います」

柴田「舘さんと出会ったのが、お互いに若かった、30年前。そのときは相棒ではなく、僕にないものを持っていて、尊敬もしているライバルでした。その舘さんが演じる鷹山の魅力は、優しさと男らしさ。そして、ダンディーさ。大下はダンディーじゃないもん(笑い)」

舘「セクシーだから(笑い)」

柴田「最初の撮影が始まるときに、舘さんが言ったのは“(これまでの刑事ドラマとは違う)悲壮感のないものを作りたい。ポジティブで、もちろんカッコよく”。僕はもうひとつ、楽しいモノにも挑戦したかった。

 だから、いつも舘さんがダンディーで、僕がお調子者だと飽きられちゃうから、ときどきお茶目なこともやってねって、お願いしました。舘さんに“エプロンつけてください”って言ったら、“えっ!?”っていいながら、けっこう気に入っていてつけてくれて(笑い)」

舘「やっているとね、恭サマのお芝居がすごく魅力的に見えて、やりたくなっちゃう。ところが、自分でやるとすごくつまらないの。でも、恭サマに、“こうやったらどう?”って言うと、見事にやるんです。かなわないと思っちゃう」

柴田「いやいや、そんなことない。舘さんだから、僕も自由にできている。そうさせてもらえているだけの話です。だから、舘さんがウケてくれることが、いちばんうれしかったりする(笑い)」

舘「いろいろな人と共演してきたけれど、柴田恭兵に勝る人はなかなかいない。どっかで意識しちゃうんですよね。共演者には失礼ですけど。そのくらい、『あぶない刑事』のふたりは強いんだと思う」

柴田「刑事モノで、ほかの役者さんと何作か共演しましたけど、ぜんぜん違うんです。俳優としては両極端にいるけど、舘さんとは、どこか根っこの匂いが似ているんだと思う。相棒になる前に、原宿でちらっと見かけたとき、金髪の女性を連れたチャラいヤツが来たって思ったんです(笑い)。僕も、チャラかったから、すごく匂いが似ているヤツが来たなって(笑い)」

撮影/廣瀬靖士