堂本光一主演舞台『Endless SHOCK』3月19日昼公演で、舞台装置の故障により出演者ら6人を負傷させる事故が起きた。
「次の日に幕を開けることで批判が起きるかもしれない。そんなことも覚悟のうえ。とにかくステージ上で何かを語るよりも、パフォーマンスで伝えたいという思いだった」
3月31日、いつもよりも長めのカーテンコールで、ステージ上から事故を踏まえての気持ちを伝えたKinKi Kids堂本光一。観客席からは温かな歓声と拍手が送られた。
作・構成・演出を務めるジャニー喜多川氏もこの日初めて、「ショックです」と無念の意を示した。
「いつもは千秋楽のカーテンコールでは、出演者とスタッフ全員で光一クンを胴上げするんですけど、今回はさすがに自粛したみたい。でも、無事に公演が続けられてよかったです」(観劇したファン)
事故当日の夜公演こそステージは見送られたものの、翌日には早くも公演を再開。その判断を疑問視する声も見受けられた。
「観客に被害が出ていれば間違いなく中止になっていたでしょう。事故が起きた後、スタッフらが今後を検討する中で、強く再開を願ったのが座長である光一クンだったといいます。舞台でもたびたび口にする“Show must go on(何があってもショーは続けなければならない)”の精神なのでしょう」(ワイドショースタッフ)
この言葉は光一が有料会員サイト『ジャニーズWeb』内の公式ブログでも『Show must go on』としてブログタイトルにも使用している。彼にとっては特別な言葉なのだろう。そのブログでは、
《事故が起きてしまったことに対して、それを美談にし肯定しているわけではない》
と、事故が起きた経緯とともに、心情も吐露している光一。そして、
《錦織さん、東山さん、植草さん、中居くん、長瀬からは、大丈夫か? と直接電話を頂きました》
諸先輩からの電話を受けたことも明かした。この東山紀之ら少年隊の3人からの気遣いが、光一にとって一番苦しくも救われた電話だったのかもしれない。
「もともと舞台『SHOCK』』は’91 年、少年隊の主演舞台『PLAYZONE ’91 SHOCK』から生まれたもので、光一クンはそれを引き継いだ格好なんです。とはいえステージ内容は現在の舞台とまったく違うんですが、そこで少年隊によって初めて使われた言葉が“Show must go on”なんです」(アイドル誌編集者)
少年隊物語を軸にした劇中では、錦織一清と植草克秀がケガをしてしまい、それでもヒガシが葛藤しながらも「Show must go on」と、2人が戻る場所を守るためにもステージに立つことを選ぶというストーリーに。どことなく今回の負傷事故の流れとも重ならないでもない。
「公演を楽しみにしていた観客だけでなく、ケガをした6人のためにも“継続”を選んだのかもしれません。光一クンはプロとして異常なほどに責任感が強い。それに尊敬する先輩から受け継いだ舞台だけに“穴をあけることは許されない”と、背負っているのでしょう。そんな姿を見ているからこそ後輩もついてくる。次世代の幹部候補ともいわれるわけです」(前出・アイドル誌編集者)