8月18日に43歳を迎えたSMAP中居正広。今年は彼にとって“厄年”だった。2月に父・正志さんを喉頭がんで亡くし、自身も6月にのどの腫瘍を摘出、極秘入院をしていたことを明らかにした。
「術後も定期検診には行っているとのことで、医師からは大目に見てもらっているのかもしれません。以前のように大っぴらではありませんが、どうも“やめていた”はずのタバコをまた吸い始めたみたいです」(テレビ局スタッフ)
幸い腫瘍は良性でがんの疑いはなかったものの、さすがにこたえたのか、退院してからは1日40本とも言われたタバコをやめていたという中居。
「明確には、本人は“吸っていないだけでやめたんじゃない”と、禁煙宣言をしていたわけではないようです。周囲としては身体を心配してそのまま禁煙してほしかったところですが、どうやら8月ごろから再開してしまったと」(前出・テレビ局スタッフ)
メンバーで喫煙者といえば、中居のほか木村拓哉、香取慎吾の名前が挙げられる。この2人もこれまで禁煙に挑戦しては失敗も。中居も仲間入りしてしまったようだ。
「禁煙補助薬を使用すればやめられると思っている方は失敗しますね。禁煙失敗の多いパターンとしては、モチベーションが足りない場合。ご本人の“禁煙したい”という強い希望、モチベーションがすごく重要になります」
とは呼吸器科などを専門とし、禁煙外来も行っている『池袋大谷クリニック』の大谷義夫院長。
禁煙にはタバコをまずくする飲み薬、ニコチンを含んだシールを身体に貼るパッチ、そしてニコチンガムなどの補助薬が効果的といわれるが、あくまで補助。言ってしまえば、やる気があれば補助薬ナシでも禁煙はできる。
「極端な話ですが、“死んでも禁煙しない”という方もいらっしゃいます。でも、呼吸が悪そうだから診てほしいと、ご紹介いただいて当院にいらっしゃいました。レントゲンを撮った結果、肺炎でした。ですが、肺がん合併じゃないかなと思い、知り合いの病院に入院していただくと、やっぱり肺がん合併肺炎でした。1週間たってお会いしたら“タバコを吸うやつの気が知れない”と」(大谷院長)
また喫煙で引き起こされる病気は、がんだけではない。
「肺気腫、COPDという病気があります。タバコを吸えば吸うほど肺が溶けていく病気で、進行すると呼吸不全になって酸素療法を必要とするようになります。COPDは日本人の死因トップ10、毎年8位から10位の間に入るやはり命に関わる病気です」(大谷院長)
がんにならずとも安心はできないということだ。 “中居正広43歳独身”も、少なからず禁煙失敗に関係あるかも。
「若い方で禁煙される方が増えているんです。それは結婚されたとか、奥様が妊娠されたとか。生まれてくるお子さんのために禁煙しようという方が増えています。ご自分のことだけではなくて、ご家族のことがあると、禁煙してくださると思います。守るものがあると長生きしなければいけないというモチベーションになりますからね」(大谷院長)