9月1日は防災の日。東日本大震災以来、地震や災害の被害がより身近なものになっている。そこで、防災対策について街の人に聞いてみた。
「保存食や防災グッズを詰め込んだ55リットルのリュックサックを夫婦でひとつずつ用意しています! やっぱり安心感が違います!」(30代・女性)
圧倒的に多いのが、「自宅には災害用リュックを備えてある」という意見。ところが、同時にこんな気弱な声も。
「自宅以外で災害が発生したらどうなるんだろうって考えます。準備するにこしたことないけど、最後は運が左右しますよね……。防災グッズもいいですけど、誰か運のアップ方法を教えてください(苦笑)」(40代・女性)
天災は文字どおり“天の災い”。それだけに神頼みも仕方ない?
「何かが起こっても最小限のダメージですむように、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ったり、家具を金具で固定したりしています。準備とは違う対策の意識を持つようにしている」(40代・男性)
「仕事上ハイヒールをはく機会が多いのですが、必ず職場にスニーカーを予備で置いています。有事にハイヒールで行動するなんて考えられません」(40代・女性)
災害は発生前、発生時、発生後をそれぞれ想定して準備や対策を講ずることが大事。
「避難経路などをチェックしています。古い建物が多い場所はそれだけ火災が発生する可能性があり、何十年と利用されている幹線道路や橋は崩壊の可能性が高くなるはず。2020年の東京オリンピックに費やすお金を、対災害用の修繕や補塡の費用に回したほうがいいと思うのですが……」(50代・男性)
「日本は防災の意識は高くても、防犯や防テロの意識が低いと思います。2次災害として犯罪が乱発する恐れもあれば、今後、都市部が人災に見舞われることだってありうる。都市部はあらゆることを想定した本格的な避難訓練をしたほうがいいのでは?」(60代・女性)
“真っ先に逃げる”という意識をいったいどれだけの人が持っているのだろうか?
「自分で防災について考える能力が低下していることが嘆かわしい。訓練に参加したりとか、わからないことはすぐに誰かに聞く。少しは自分で調べて実践しなさい! 昔の人はたくさんの知恵を残しています。過去から学ぶことを軽視しすぎ!」(50代・女性)
「地震が起きても“なにくそ!”“負けない!”という気持ちがあるかないかが大切だと思います。数多くの災害を経て、それでもまだ日本が豊かであり続けるのは、そこに暮らす人々のたくましさがあるから。そういった精神性を育む教育をもっと行ってほしいです」(40代・女性)