ママ&ババ友付き合いは悩みが尽きないもの。そこで、マナーのカリスマ先生・岩下宣子さんに、シチュエーションごとのマナーポイントを解説してもらった。ママとババ、それぞれの立場のマナーも紹介。
・公園デビュー
<あなたがママなら>来たときと帰るときのあいさつがポイント
「公園デビューだからといって、子ども同士を仲よくさせたり、ママ友をつくろうと頑張らなくて大丈夫。何日か通うと、子ども同士が自然と興味をもち、遊ぶようになります」(岩下さん)
公園デビューの初日は「こんにちは」と、笑顔であいさつをして軽く自己紹介をする程度でOK。
「初対面は緊張すると思いますが、“この人、嫌だな”と思わずに好意をもって話しかけましょう。人の心は鏡。こちらが“嫌”と感じたら相手も“嫌”と感じてしまいます」(岩下さん)
心理学の世界では、「好意の返報性」と言うそうだ。
「帰りには“遊んでいただいてありがとうございます”と声をかけて帰りましょう。お付き合いの基本は“あいさつ”。子どももママも、公園デビューはこれから始まるママ友付き合いの練習の場所。あいさつをきちんと行いましょう」(岩下さん)
しかし、雰囲気が合わないと思ったら公園を変えてもいいとか。自由度が高いところが公園のいいところ。
「保育園や幼稚園と違うので、のびのび遊べるところを探してください。公園デビューは子どもが主役ということを忘れずに」(岩下さん)
<あなたがババなら>孫の自慢は厳禁。地域の知恵袋的な存在に
「公園はママたちの世界を知るいいチャンスです。ママたちと仲よくなると、ついつい出てしまうのが、娘や孫の自慢。しかし、自慢はNG。出しゃばらずに聞き役に徹しましょう」(岩下さん)
自慢ではなく、どれだけ自分が娘や孫に助けてもらっているか、という話なら好感をもたれます。周りから「いい娘さんですね」と自然と言ってもらえるように話すのがコツ。
「基本的に、ママたちが聞いてくることに上手に答えてあげるのがババの役目。大根をやわらかく煮る方法、昔から評判のいいお医者様など、知らないことを教えてあげるとママ友たちから慕われますよ」(岩下さん)