ママ&ババ友付き合いは悩みが尽きないもの。そこで、マナーのカリスマ先生・岩下宣子さんに、シチュエーションごとのマナーポイントを解説してもらった。ママとババ、それぞれの立場のマナーも紹介。
・ご近所
<あなたがママなら>笑顔であいさつが基本。気の合う人と友達に
ご近所とは顔を合わす機会が多くトラブルになることも。
「子どもの進学先などでライバル心をむき出しにする親、子どもの自慢をする親、地域活動に参加しない親など面倒な人に出会います。このような親には“笑顔であいさつ”、これで十分です」(岩下さん)
ご近所は誰にでもあいさつをするのがマナー。親がきちんとあいさつをしていれば子どもの教育にもなる。
一方、ご近所ママ友は年を重ねるうちに、子育てを頑張ったよき戦友のような深い絆で結ばれることもある。
「このように考えると、ご近所ママ友とは密接に付き合おうと思う方もいるかもしれませんが、友達になるのは気の合う人が基本です」(岩下さん)
子どもが小さいときは、近所の友達との行き来が多いもの。
「子どもがご近所友達の家へ遊びに行くとき、お菓子をもたせるのが最近の常識のようですが、私は必要ないと思います。お互いさまですし、本来もてなす側がお菓子を出すのがマナーです」(岩下さん)
もし、友達の家のものを壊したり、迷惑をかけてしまったら、親子ですぐに謝りに行くのが礼儀。
「菓子折りなどを持って行くのは後にして、何はともあれ謝りに行きましょう。すぐに行くことが重要です。謝ることは勇気がいりますが、すぐに行くことで相手の怒りも落ち着きます」(岩下さん)
<あなたがババなら>ご近所の知恵袋的存在としてママ友と接する
ご近所はババの出番が多い。ババがご近所といい関係を保つことで、孫を守ることにもつながる。
「同居の場合、ババはご近所をよく知る知恵袋的存在でいるといいでしょう。どこの店の何がおいしいなど、ママ友に聞かれたら教えてあげると喜ばれます。孫と離れた場所に暮らしている場合、孫のご近所には“いつも孫がお世話になっております”と、あいさつを交わしておくといいでしょう」(岩下さん)