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 2月2日の夜、覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕された元プロ野球選手の清原和博。自宅には覚せい剤のほか、注射器やパイプが見つかるなど、常習性が疑われている。

 昨年末、“現場”となった都内の自宅マンションから徒歩10分ほどの距離にある、老舗蕎麦店に清原の姿があった。ここは彼の行きつけの店だ。

「いらっしゃるときはいつもおひとりですね。(様子は)普通に、私どもはお客さまとして接しています……」(店員)

 大きな身体でひとり席に座り、黙々と“年越し”蕎麦をすすっていたという清原。かつてのスーパースターにしては、あまりにも寂しい孤独の風景だった。

 3日未明に警視庁に身柄を移送された際には強面で知られた鬼の形相はなく、目線が定まらない、怯えたような表情を見せていた。

「“番長”などとあだ名をつけられていましたが本来、非常に神経質で気が小さい。そうそう、あの丸刈りで表参道のヘアサロンに頻繁に通っていたんです。いま思えば捕まったときに、クスリの成分が毛髪から出ることを恐れていたのかも」(スポーツ紙記者)

 一方で人情家でもある。

「“ワイ”なんて使ったこともないですし、本来はこまやかな気遣いもできる心優しい男ですよ。チームメートはもちろん、記者に対しても礼を欠かさない一面もありましたね」(前出・スポーツ紙記者)

 実際、大阪府岸和田市にある彼の実家周辺での評判は悪くない。

「清原君が、中学のときに入っていた野球チームに寄付していました。そのお金で練習場を整備しました」(住民)

「毎日毎日、一生懸命練習していましたよ。あんときはほそっこくてな。あの子の問題なんやから、(このへんの取材は)ええやろ」(住民女性)

 騒動にアキレはするものの清原のことを悪く言う住民はいない。プロ野球選手としての功績を称えて贈られた市民栄誉賞にも、岸和田市はこう語る。

「剥奪するということはいまのところは予定しておりません」(市役所秘書課)

 一方で実父が営む実家の電器店のシャッターは事件以降、閉ざされたまま。息子について語ることはなかった。

「清原は、認知症を患って施設に入っているお母さんの見舞いにたびたび訪れていました。いちばんの理解者として自分を守ってくれた母。逮捕される数日前にもパチンコ店の営業も兼ねて大阪入りし、面会しています。お母さんに騒動は伝えられていないそう」(ワイドショースタッフ)