《逆らえないようにしてやる。ICUには同志の仲間がたくさんいるからな》
秋篠宮家の次女・佳子さまに対して、インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」でそんな書き込みをしたとして、東京・新宿区の無職・池原利運容疑者(43)が5月21日、警視庁に逮捕された。
16日午後、冒頭以外にもとても活字にできない罵詈雑言を書き込み、佳子さまの警備を担当する皇宮警察の護衛官に、通常の2~3倍の警戒強化を行わせたとして容疑は偽計業務妨害。
「危害を加える内容の書き込みをしたことは間違いありません」
「このことで警察の業務を妨害することになるとは思っていませんでした」
「スレッドを盛り上げようと思って悪ふざけでやりました」
容疑者はこう供述し、怨恨や思想的な背景はなさそうだが、ある捜査関係者は切り捨てるように言う。
「"2ちゃん"を見ていたら、自分の書き込みが報道されていることに気づき、20日の夜に自ら出頭しました。43歳にもなって悪ふざけでやることではない」
容疑者の自宅がある、コリアンタウンにも近い新宿区大久保の3階建てアパートの住人は容疑者の印象を話す。
「男性が入居しているのは知っていましたが、住んでいたんですかね? あまり見かけたことはありませんでしたね」
謎にみちた男の生活について、関係者が次のように打ち明ける。
「池原は大久保の自宅近くに実家があり、そこと往復する生活だったようです。iPadから書き込みをしたのも、自宅ではなく実家だったと聞きました。事件後、家族は海外旅行中で連絡がとれなかったそうです」
40歳を越えて定職につかず、家に引きこもりネットに熱中する姿が浮かんでくるが、その後、こんな供述もしているという。
「佳子さまの身を危険にさらすような書き込みを気づいたらしていた。書いた後に後悔したが、酔いが回っていて、そのまま放置していた」
IT事情に詳しいジャーナリスト・渋井哲也さんは容疑者の"動機"をこう話す。
「ネットでも佳子さまの注目度はきわめて高い。書き込んで反応がないと寂しいので、レスポンス欲しさにやりすぎてしまったのかもしれません。過去にも『2ちゃんねる』で爆破予告をして逮捕されるなど、事件化した事例があります」