来年1月からのマイナンバー制度導入に向け、今月からマイナンバーの通知が開始された。メリット、デメリット、いろいろ言われている。そこで街の人に意見を聞いた。
「国民にとって何がメリットなのかよくわからないし、きちんとした説明すらない。想像がつかない恐ろしさがあるので抵抗感がある」(50代・女性)
「きちんと管理して、国民に公平さをもたらすとは言っているものの余計なお世話。年金や生活保護の不正受給は国の管理が甘いから起きたわけで、われわれは何ら関係ない。お役所のミスに国民を付き合わせるな!」(50代・男性)
血税を投入させられた国民に見返りがあるどころか、管理下に置かれ、負担を背負わされるというスタートに「見返りはなんなんだ!」と語気を強める人は少なくない。
「将来的には金融機関とのひも付けも開始される。さすがにプライベートを侵害しすぎ! 役人は個人情報保護法で守られ、一方、国民は白昼にさらされる。一億総活躍じゃなくて、一億総括約の間違いだろ!!」(40代・男性)
最も不安視されているのが個人情報について。情報の管理はもちろん、銀行口座とひも付けされれば入出金の動きが把握され、税収の管理も一括化される……つまり副業ができなくなるという懸念も。
「うちの会社は副業がNGなので、マジで勘弁してほしい。安月給じゃ生きていけないという現実問題があるのに! 社会は『2枚目の名刺』とか『ダブルワーク』なんて言葉を推奨しているくせに、逆行するような制度を国が敷いてどうすんだ」(30代・男性)
また、 “夜の世界で働く女性が減る”という噂も。
「事実だと思いますよ。私は昼の仕事だけだと貯金ができないので、キャバクラで働いてコツコツ将来に備えている。友達は風俗でガツンと稼いで貯蓄を増やしている。でも、一括化されれば、会社の収入と税額が見合わなくなり、もうひとつの仕事がバレる。友達は“今、辞めても風俗で働いていた過去がバレるんじゃないか?”って怯えている。個人のことはバラされる、お金は稼げなくなる……最低の制度だと思います」(20代・女性)
「振り込みなどデータが残ることを嫌がる人が増えれば、“取っ払い”など現金手渡しを好む人が出てくるはず。でも、雇う側はそれをいいことに買いたたいて安いお金で働かせそう。払う立場の人が優位になる不健全な社会になる気がする」(30代・女性)
まるでポジティブな意見が聞こえてこない今回のテーマ。
「始めるにしても、もっと景気が回復したときにしてほしかった。なぜどんよりしている時代に施行するのか理解できない。やはりお役人の頭はわれわれ一般人とかけ離れていると落胆せざるをえないですね」(40代・女性)