12月9日に、52歳の誕生日を迎えられた皇太子妃雅子さまの体調について、「妃殿下のご快復は着実に進んでいるものの、ご体調にはなお波がおありであり、まだ快復の途上にいらっしゃいます。こうした中で、過剰な期待を持たれることは……」と見解を示した東宮職医師団。
雅子さまも同時に発表された「ご感想」で、
「今後とも、多くの方々からのお力添えをいただきながら、快復に向けての努力を続けていきたいと思います」
と改めて完治への決意を綴られたが、皇太子ご一家をお世話する宮内庁東宮職のトップ・小町恭士東宮大夫は、現在も雅子さまが少量の投薬などを受けられていることも発表した。
長期療養が始まってちょうど12年が過ぎた雅子さまだが、いまだ予断を許さない状況なのだろうか─。
「雅子さまの『適応障害』という病気は自分が楽だと思うものには適応できるが、負担を感じると適応できないという主観的なもので“波”があります。
したがって今年、調子がよかったから、来年も同様だとは限らないことに、この疾患の難しいところがあります」
そう解説してくれたのは、精神科医で教育評論家の和田秀樹さん。
雅子さまの投薬について、和田さんが続ける。
「現状では、『SSRI』という脳内のセロトニンを増やす抗うつ薬を服用されている可能性があると思います。
この薬は日常的に服用するもので、症状によっては、医師が生涯の服用をすすめる薬で、雅子さまはこれから先、飲み続けていくことになるかもしれません。
それと併用して、特に調子の悪いときにのみ『精神安定剤』を使用されているのではないでしょうか。不安をおさめ、自律神経を安定させる即効性のある薬です」