皇太子妃雅子さまにとって、“皇室外交”とも呼ばれる皇室の国際親善は「悲願」というべきもの。
'02年12月にニュージーランドとオーストラリアを公式訪問される際に雅子さまは、
「外国訪問をすることがなかなか難しいという状況は、正直申しまして私自身その状況に適応することになかなか大きな努力がいった」
とも語られ、海外訪問にかける「思い」は強い。
「外交官の父をもち、雅子さま自身も海外生活が長く外務省出身であることから『適応障害』の療養中でも、海外でのご活動は比較的、負担が少ないのではないかと言われてきました」(宮内庁担当記者)
久々の海外公式訪問となった'13年春のオランダでは主治医も同行したが、昨年7月のトンガの際は同行なしで、予定外のお出ましもされた雅子さま。
ある東宮職関係者は、こんな見通しを披露する。
「外遊が実現すれば、同じ欧州なので、ベルギーとイタリアは同時のご訪問になると思われます。
となると、途中で、王室との親交が深く雅子さまのご両親が住むオランダや、フランス、ドイツなどを周遊される計画が持ち上がるかもしれません。
欧州といえば、昨年のフランスでのテロ事件が記憶に新しいですが、その直後に、皇太子さまは標的になっていると言われるニューヨークをご訪問。両陛下のフィリピン行きも変更がないようなので、安全が確認できれば可能性はあると思います」
ヨーロッパ各国を訪問することになれば、雅子さまのお身体への負担も気になるところだが……。
「雅子さまは、'13年のオランダや昨年のトンガ訪問で自信をつけられたのか、国内でのお出ましの数も増えました。
したがって今年は、数か国の訪問に挑戦される意義はあると思います」
そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。
渡辺さんは、雅子さまにとって、こんな“好条件”もそろっていると見る。
「昨年の夏に就任した東宮女官長は元在中国大使の夫人とあって、国際事情にも精通し、雅子さまのいいサポート役になるはずです。
長女の愛子さまも成長され今年は中学3年生で、雅子さまの手を離れてきているようなので、ご夫妻が不在にしても心配はないと思います」