平日は会社員としてエンジニアとして働く一方、ユーチューバ―としても活動するにしくん。そんな彼に差別問題について聞いた。
「身長が109cmで22年生きている僕は正直、他人からの変な視線にはもう慣れた。しかし、子どもがジーッと見ていると“見たらダメ!”と、まるで僕はそこにいない者のようにしようとする親がいる」
差別しないようにしたことが、逆に差別になるとも。
「子どもが見ている理由は、差別じゃなくて好奇心ではないだろうか。もしかしたら、僕のスマホや自転車に興味を持ったのかもしれない。誰だって無意識に差別してしまったり、差別しないようにしたことが逆に差別になったりする」
彼自身は109cmの身長を個性と捉える。
「しかし、この身体だからこそ注目を浴び、個性となり武器となった。差別をどう受け取り、どう解釈するか。差別は区別で、利用するのも、気にしないのも、その差別空間から逃げるのも自分次第。僕の場合は稼ぐネタにした。むしろ、みんな同じで違いがない世界のほうが気持ち悪いのではないだろうか」