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 6月9日に『スポーツ報知』が、市川海老蔵の妻・小林麻央が進行がんであることをスクープ。

「単刀直入にいうと、乳がんです」

 その日の午後、海老蔵は都内のホテルで会見を開き妻が1年8か月前から乳がんを患っていると明かした。

「会見場には約200人もの報道陣が押し寄せました。冒頭で海老蔵さんが立ったまま挨拶をしたのですが、普段よりかなり早口だったのが印象的でした。何度も会見を行ってきた彼でも、妻の病気を告白する今回は緊張していたのでしょう」(芸能レポーター)

 会見で海老蔵は一昨年の10月に夫婦で人間ドックを受けたことで麻央のがんが判明。そのときのことを“忘れもしません”と話し、こう振り返っている。

「私自身、途方に暮れた。でも、女性のほうがそういう部分は気丈で。ショックは私より大きかったんだろうけど」

 進行性の乳がんであり、病状は深刻だという。ステージは明かさなかったが、

「かなりスピードが速くて、なかなか大変なものではないかという意見を医師から受けた」

 と語った海老蔵。現在までは抗がん剤治療を行っていたが、経過を見ながら、今後は手術を受ける方向だという。

 乳がんなどの婦人病に詳しい新宿高野ビルクリニックの冨名腰文人院長はこう見る。

「乳がんの治療というのは外科手術をしたのちに、抗がん剤治療→放射線治療を行うのが一般的ですが、彼女は先に抗がん剤治療を選択している。発見時に切除できないほど進行していたなら、彼女の年齢を考えても最悪の事態になっていた可能性もあったでしょう。

 推測ですが、がんが見つかったときはそれほど大きくなく、抗がん剤で治せると思ったのでは。ですが、期待どおりの結果が出ず、外科手術を目指すことになったのでしょう。

 1年8か月もの間、抗がん剤治療を続けるというのは、肉体的、精神的にもそうとう、厳しかったはず。放射線治療をしていないところをみると、転移が少ない可能性が高いので、早期に手術することが望まれます」

 1年8か月という闘病生活の中で、麻央にとっていちばんの心配事は、4歳の長女・麗禾ちゃんと3歳になる長男・勸玄くんだったに違いない。子どものことになると、海老蔵も会見で熱いものが込み上げてくるようだった。

「ママが帰ってこないのはなぜ? というクエスチョンがあった長女も会見を見ていると思う。これで理解してくれるのでは……」

 母が入院で家にいない理由を尋ねられると、海老蔵は子どもたちに“虫に刺されたんだよ”とごまかしたという。それだけに、父である海老蔵が、子どもたちの寂しさを一身に受け止めている。