たしかに、一昨年には中森明菜がニューヨークからの中継で『紅白』に出場。'12年にも由紀さおりがアメリカのオレゴン州から、MISIAはアフリカの砂漠から中継し歌を披露していただけに前例のないことではない。
ただ、もうひとつハードルがあるそうで、それはズバリ父親の照實氏の存在。
「現在、表向きの窓口はレコード会社になっていますが、実は照實さんが彼女の窓口として動いているんですよ。彼は紅白の出場に対してそれほど肯定的ではないといわれていて、宇多田さんも以前、ホームページ上で《紅白は一度も見たことない》と語っているくらいですからね」(レコード会社関係者)
だが、それだけであきらめてしまうには惜しい大物。そこで、
「なんとか照實さんの首をタテに振らせるために、NHKとしても必死だといいます」(レコード会社関係者)
そんななか、追い風とも言えるニュースが。宇多田が新しいアルバムを9月28日にリリースすると発表したのだ。8年半ぶり6枚目となるオリジナルアルバムだ。そうなると、レコード会社もガンガン宣伝したいところ。
また、こんな勝利の法則も存在する。
「'11年以降のNHKの朝ドラ主題歌を担当した歌手は必ず『紅白』に出場しているんです。'11年の『おひさま』の平原綾香さん、下半期の『カーネーション』は椎名林檎さん。'12年の『梅ちゃん先生』はSMAP、下半期放送の『純と愛』ではHY。
'13年の『ごちそうさん』のゆず。'14年には『花子とアン』の絢香さん。下半期放送の『マッサン』の中島みゆきさん。なので、宇多田さんも今年出場することは十分にあるでしょう」(制作会社関係者)