『初恋芸人』（NHK BSプレミアム・火曜夜11時15分）でNHKドラマ単独初主演する柄本時生。
「僕、デビュー当時からのクセで、セリフがあると台本のページを折るんですよ。そうしたら、監督から“何でそんなに折ってるの”ってツッコまれて。このドラマ、だいたい出演しているんですよね。気づいたら、全部折っていました(笑い)」
謎の美女・市川理沙(松井玲奈)に恋をする売れない怪獣オタク芸人・佐藤賢治を演じている。
「爆笑問題さんや中川家さん、さまぁ～ずさんなど、お笑いは好きなんですよ。そう、ダウンタウンさんのDVDはけっこう持ってます。松本人志さんには、監督を務められた映画『さや侍』に出演した際にお会いすることができて。本当にうれしかったですね。仕事しててよかったランキングの上位の出来事でした(笑い)」
ちなみに、お笑いコンビを組むことになったら、相方は誰がいいと思います？
「う～ん……お兄ちゃん(柄本佑)かな。僕が中学1年で、兄ちゃんが高校1年のときに、寝る前に遊びで漫才をやっていたんです。僕がボケで兄ちゃんがツッコミで。ただ漫才っぽくしゃべっていただけなので、面白いかどうかはわかりませんが、2人の中では大爆笑でした。お披露目ですか？ それはないですね(笑い)」
ドラマのみならず、映画や舞台、CMなどマルチな顔を見せる柄本。この先チャレンジしたい役柄を聞くと「お話をもらった役は何でもやらさせていただきます」と謙虚に答える。
「俳優って、すごく恥ずかしいものだなと思ってやらせていただいています。例えば、舞台とかで人に見られながら“愛している”とか言わなければいけないし、ある意味、非日常を経験する職業だと思うんですよ。いつ自分の居場所がなくなるかもわからない仕事でもあるので、本当にどんな役でも一生懸命演じていきたいです」
撮影／伊藤和幸
