朝ドラ『とと姉ちゃん』で、“かか”こと、君子(木村多江)の実家『青柳商店』の跡取りである青柳清を演じている大野拓朗。
「朝ドラはみなさんに元気を与えることができると思っていますが、清は何があってもめげないという勇気を、確実に届けられていると思っています(笑)」
“まいったなぁ~”と、ため息をつきながら自慢をするのが、お約束。
「台本を読んだとき“どうして僕のことがわかったんだろう”と思ったくらい、清が自分とかぶりました」
オーディションでは、作品のモチーフとなった『暮しの手帖』にちなんで、“編集者っぽい格好”で臨んだという彼。
「シャツにジャケット姿。靴はイギリスのブランド『CHURCH'S』をはいてきました、とアピールし、国会図書館で『暮しの手帖』を読んできました、といっぱい自慢したんです(笑)。このことが決め手になったのかもしれませんね。よくぞ自慢した自分、と褒めてあげたいです(笑)」
作品中のテンションのまま、現場で共演者にも接しているという彼。常子(高畑充希)ら3姉妹の反応を聞いてみると……。
「グチっていいですか? みんな最初は、すごく面白がってくれていたんです。収録中以外でも“まいったなぁ~”って僕の口癖をまねしてくれたり。それが今や無視ですよ、無視(笑)。面白がってくれなくなって……、アピールが足りないのかな。
でも、撮影が終わって、清がいなくなったらみんな寂しいと思うんですよ。僕の中ではそういうことにしています(笑)」
自慢ばかりの“うざい”清だが、“うざかわいい”という声も視聴者からはチラホラと……。
「多江さんに“清って切ないね”って言われました。自慢するのも、滝子さん(大地真央)に褒めてもらいたい一心で、頑張っているアピールをするためなんです。ただ自慢するだけのうざいやつではなく、健気さとか切なさを感じてもらえればうれしいですね」
<プロフィール>
おおの たくろう '09年ミスター立教に選出され、翌年『キャンパスター★H50withメンズノンノ』でグランプリを受賞し同年俳優デビュー。'16年映画『高台家の人々』『ホーンテッド・キャンパス』、'17年にはミュージカル初主演となる『ロミオ&ジュリエット』が控える