スーパーマン、バットマンなどを生み出したアメリカの出版社、DCのヒーローが集結し、時空を超えて悪と戦う超大作ドラマ『レジェンド・オブ・トゥモロー〈ファースト・シーズン〉』で、声優に初挑戦した数原龍友。
「中学1年生のときの声変わりで、いっきに低音になってから、自分の声があまり好きじゃなかったんです。“特徴があって、いい”と評価していただけて、こういう日が来るとは、思いもしなかった」
念願だった吹き替えで演じたのは、魅力的な低音ボイスを生かした悪党・二代目デスストローク。
「昨夜は、“緊張して眠れませんでした”と言いたいところですが、筋トレのやりすぎで疲れたせいか、爆睡しました(笑)。でも、起きてからドキドキしちゃって。みなさんが環境を整えてくださったおかげで、のびのび演じることができました」
“こんなに声を張るんだ”と驚きながらも、予定していた半分以下の時間でアフレコは終了。初めてとは思えない出来栄えに、スタッフから絶賛の声が上がった。
「自分では、まだまだだと思っていたので、うれしいですね。二代目デスストロークは、悪役のリーダーなので、怒鳴ったりするシーンが多かったんです。もし、また吹き替えに挑戦できるなら、静かに怒るような役もやってみたいです」
そう語る数原に、日ごろ、怒ることがあるかを聞いてみた。
「声を荒らげて怒ることってないですね。メンバーにイタズラされて、フリをすることはありますけど(笑)」
ボイスレコーダーで録音しながら、何度も練習する姿は、テレくさくてGENERATIONSのメンバーには見せられなかったそう。一丸となって悪に立ち向かっていく今作のヒーローたちのように、集まったときにより大きな力が発揮できるよう、7人それぞれがライバル意識を持って切磋琢磨している。
「ヒーローじゃないですけど、落ち込んだときや元気を出したいときに、僕らの歌声やパフォーマンスが、誰かの力になったり、人生の一部になれたらうれしいです。女性から助けを求められたら? どこにでも、飛んでいきますよ! お腹すいているって言われたら、ゴハンも作ります。いま、僕のお腹が鳴ったからじゃないですけど(笑)」
ところで、ドラマのように時空を超えられたら、どこへ行きたい?
「GENERATIONSとして、初の単独アリーナツアー中なんですが、初日の福岡公演に戻りたいです。見えないプレッシャーで緊張しすぎて、笑顔も、動きもぎこちなかったので」
◎『レジェンド・オブ・トゥモロー〈ファースト・シーズン〉』
10月5日、コンプリート・ボックス発売。同日、DVDレンタル、デジタルレンタル配信開始。デジタルセル先行配信中。ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
撮影/高梨俊浩