大人気の朝ドラ『とと姉ちゃん』。劇中では次第に戦争の足音が近づいてきたが、そんな世界から飛び出して、美人姉妹のふたりの素顔に迫った。
「とと姉(高畑充希)は、すごくタフです(笑)。私たちの倍くらいの量の撮影をやっているはずなのに、ちょっと空いた時間があるとご飯に誘ってくれたり。森田屋さんのメンバーにも“何日が空いていますか?”って声をかけたり」
笑顔で話すのは、『とと姉ちゃん』で小橋家3姉妹の次女・鞠子を演じる相楽樹(21)。撮影は朝から深夜に及ぶこともあり、ヒロイン・常子を演じる高畑はもちろん、姉妹役の相楽も大変だと思うが……。
「確かに1日中撮影していまして、自分の家には寝に帰るようなものですが、小橋家のみんなが本当の家族みたいなんです。何でも話せる関係になっていますし。自分の家族より長く一緒にいますから(笑)」
その家族に、6月3日の放送からは、幼少期から数えて“3人目”となる三女・美子役の杉咲花(18)が加わった。
「(根岸)姫奈ちゃんからバトンを受けての登場ですけど、まり姉やとと姉、かか(木村多江)と家族でいられるように準備して撮影に臨んだので、よっちゃんが急に私になっても、見ている方が違和感を感じないでいただければうれしいです」
言葉のとおり、現場ではしっかりと小橋家の一員になっているようで、撮影後に“家族”で食事に行ったときのことを思い出しながら楽しそうに話す。
「小橋家はみんな“肉食”です。いつも食べに行くときはお肉なんです(笑)」
その横で、お姉さんの相楽はいたずらっぽく笑いながら、こう話した。
「この前、熟成肉を鉄板焼きで食べるお店に行ったんです。大きな塊を頼んで、みんなで“赤身のお肉って素晴らしい”と言いながら食べて(笑)。脂がないから、どれだけ食べても胃もたれしないんですよ。永遠に食べられる気がしましたけど、一番食べていたのは花じゃなかった?(笑)」
「私が一番年下なので、お肉があと1個とかになると私のところに全部来るんです。“ほらほら食べなさい”って(笑)。だから結果的に一番食べたかもしれない(笑)」(杉咲)
本当の姉妹のように仲がいい3人。2人から見て、常子としての高畑はどんなお姉さん?
「自分を犠牲にしても家族を助けようとしてくれる人。私、実際は長女なんですけど、あそこまで自分の欲を捨てて、家族のために行動することはできないかなと思います。とと姉(高畑)本人もすごくポジティブで楽観的なタイプ。だから“何とかなる精神”でこんなハードスケジュールを乗り越えられているんだと思います」(相楽)
「お姉ちゃんとしてすごく尊敬している存在です。まり姉も言っているけど、本当にポジティブなので、何かあったら一番頼りになる存在ですね。あと、しつこいようですが、すごく食べることが好き(笑)」(杉咲)
物語も進んで、鞠子も美子もお年ごろになってきたけど、おふたりの“好きなタイプの男性”はどんな人?
「花と好きなバンドの話をするんですけど、私がカッコいいな、と思ったバンドのボーカルはみんな前髪が長くて。顔がはっきり見えないくらいが好きになるのかもしれません(笑)」(相楽)
「まり姉、メールで自分から“私、前髪が長い人が好きかも”って送ってきたんです(笑)。私は、いろんなことに興味を持っている人ですかね。音楽も同じですけど、好きなものが一緒じゃなくても大丈夫です」(杉咲)
撮影/廣瀬靖士