――ドンキで働いていて、芸人としてのメリットは?
丸山「まさに今かな。バイトを頑張っていただけなのにテレビに出られたり(笑)」
武政「お客さんに、“テレビ見ましたよ”と言われることはありますね。だから過剰にいい接客しています(笑)」
――ぶっちゃけ、芸人としての収入は?
丸山「全盛期で、年収50万ですね(笑)。30代前半くらいの頃に、ドコモのCMに出させてもらっていて。去年なんかは0円だったので、ドンキに生活させてもらって助かっています」
――ドンキの裏テクニックがあれば教えてください。
丸山「『Suica』のようにチャージして使える『majicaカード』というものがあります。チャージした額の1%のポイントが付くんですが、それよりすごいのは、円満快計というシステムで1,000円以上の買い物をすると1ケタの位を全てカットしてくれるんですよ。例えば、3,599円の買い物をしたら3,590円になるんです」
武政「買い物額によってランクも変わります。シルバーになると、雨の日に傘がもらえますよ。このカードは100円で作れるんですが、QRコードから会員登録をすると100ポイント返ってくるので、実質タダですね」
丸山「クレジット機能のついたものもあるのですが、それだとmajicaアプリや専用サイトからチャージできるので、レジに並ぶ必要がありません。店員はみんな『majicaカード』は持っていますよ」
――個人的に、よくドンキで買うものは?
丸山「僕はマルハと『情熱価格』(ドンキのプライベートブランド)のコラボ商品の魚肉ソーセージをよく買いますね。安いので若手芸人には人気です。しかも通常のものよりビニールがむきやすいんです!」
武政「魚肉ソーセージは休憩中に食べられるのでよく買いますね」
――2人は現在もアルバイト生活を送っていますが、同期や仲のいい芸人が先に売れて、悔しかったことは?
武政「浅草でブレイク前のハライチと一緒にライブに出た時に、ハライチがウケていなかったんですよ。そのあとに僕らの出番があってウケたので、終わってからハライチの肩叩いて“これが漫才やで”って。でも、その翌年にハライチは『M-1グランプリ』決勝に進んでいました(笑)」
――現在交流は?
丸山「澤部とは、今年の2月に会いましたね。生活のランクの差はあえてお互い話題に出さないようにしていますし、見ないようにしています(笑)」
武政「向こうも気を遣ってくれているようで、会話には出てこないですね。いい関係性です。もう澤部君には敬語使おうかな(笑)」
丸山「岩井はまだ“岩井”でいいんじゃないかな(笑)」
――最後に読者にメッセージをお願いします。
丸山「新宿店に来てもらったら、家電担当として素晴らしい接客をします!」
武政「数万点の商品を把握しているので、どこに何があるかは聞いていただければお答えします。これからもメディアに出られるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」
タリキ
写真左・武政賢祐、1975年3月7日 生まれ、高知県土佐清水市出身。写真右・丸山裕樹、1974年9月30日生まれ、香川県琴平町出身。2000年コンビ結成。芸歴16年、ドン・キホーテのアルバイト歴は17年という経歴から“ドンキ芸人”と呼ばれる。現在、お笑いライブに積極的に出演中。