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 いよいよ梅雨の季節が到来。何もしなければ、カビがどんどん増殖し、部屋のあちこちからイヤなニオイが発生……。そこでズボラでもできるプチ習慣で梅雨をスッキリ乗り切る方法をプロに聞いた。

 梅雨どきになると、部屋干しする機会が断然多くなる。花王株式会社・生活者コミュニケーションセンターの弦巻和さんは、「洗濯物の乾く時間がかかればかかるほど、ニオイを発生する菌が増える」という。

「濡れている時間をできるだけ短くしてください。洗濯物は洗濯後、すぐに干すようにしましょう。濡れた洗濯物を洗濯機の中に入れたままにしておくと、乾くのに時間がかかりますから。菌は湿気を好むので、活性化してどんどん繁殖してしまいます」

 外で干す場合でも、時間帯にも気をつけなければならない。

「夜になると気温が下がりますが、温度が下がると湿度が上がります。そうなると、湿気の多いところで外干ししていることになり、洗濯物に湿り気が入り込んでしまいます。夜に外干しするくらいなら、部屋干しすることをオススメします」

 ジメジメする季節であれば、いくら雨が降っていなくても夜の外干しは控えたほうがよさそうだ。部屋干しの際に、ぜひ活用したいアイテムがある。

「洗濯物に扇風機を当てると、乾燥時間を大幅に短縮できます。室内の温度がほぼ同じで、“①無風”と“②風速10㎝/秒”のときに、どれくらいの時間で洗濯物が乾くのかを調べました。すると、①は乾くのに180分かかりましたが、②は75分ですみました」

 風があるだけで、乾燥時間は半分以下になるという。