4月8日の午前9時前、中学3年生1学期の始業式のために東京・新宿区にある学習院女子中等科の北門を、皇太子ご夫妻の長女・愛子さまがくぐられた。
「来年は高校生ということもあると思いますが、この1か月の内親王としてのお出ましが、愛子さまを成長させたのかもしれません」
東宮職関係者がそう目を細めるように、愛子さまは春休みが始まる前の3月8日には、映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の試写会に招待された皇太子ご夫妻にご同行。
主演を務めた「V6」の岡田准一とも懇談し、“ファン”であることも明かされた。
「3月14日にはイタリアの画家・ボッティチェリの展覧会にも、カメオのブローチをつけてお出ましになり、大人っぽい雰囲気がありました。
4月5日には、これもイタリアの芸術家であるレオナルド・ダ・ヴィンチの展覧会に出かけ、作品を見て“器用!”と声をあげられていました」(宮内庁担当記者)
始業式前日の7日にも、ご一家で東京・立川市にある「昭和記念公園」を訪れた愛子さま。
サクラ色のアンサンブル姿で、ご両親が'99年に植えられたサトザクラなど美しいサクラをご覧に。
「昭和天皇記念館」では、特別展示の『思い出の昭和天皇』を見学し、曽祖父にあたる昭和天皇を偲ばれた。
「3月下旬には、長野県奥志賀高原へプライベートの家族旅行もありましたが、1か月の間に公的なお出ましが4つもあったのは、愛子さまにとっては初めてだと思います。公の場にも、慣れたのではないでしょうか」(同・記者)
小学生のころの愛子さまは、人前では恥ずかしがるような仕草をみせることもあったが─。
「愛子さまのお出ましが増えたのは、お母さまである雅子さまの“奮闘ぶり”を間近でご覧になっているからではないでしょうか」
そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。
「4月3日に雅子さまは神武天皇の神事に参列し、7年ぶりの宮中祭祀となりました。
療養中で決して体調が万全ではないなか、神事に取り組むお母さまの姿を見れば、愛子さまも皇室の重みをよりお感じになったはずです。
内親王としてのご自覚や、中学3年生らしいお母さま思いの気持ちが、活動の幅を広げているのではないでしょうか」(渡辺さん)
新学年の4月中旬には、「オール学習院の集い」の「大合同演奏会」で、5年連続でチェロを披露される予定にもなっているという愛子さま。
「4月には球技大会、5月には山陽方面の修学旅行で史跡を訪ねる予定です。スポーツも歴史もお得意な愛子さまにとり、心地よい緊張感が続くと思います」(学習院関係者)
2年前に中学に進学した直後は、遅刻ぎりぎりの登校が続き、不規則登校になったが、昨年は欠席もほとんどなく、楽しく学校生活を過ごされたようだ。