自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。
【宮城県】東北の中心地なのに、流行りモノにうとい
東北をリードする都市。「東京に次ぐ主要都市」、「大阪や福岡よりも格上」と思っている県民が多いので「しょせんは東北」といったフレーズは絶対NG。実際は流行にうといし、入ってくるのも遅い。
土地が豊かで温暖なため、のんびり屋が多く、流行りモノにはすぐに手を出さない。宮城県内のFMラジオで流れてくるJ-POPのヒットチャートを分析すると、新曲が少ないとか。女性は男性よりも明るく積極的で、騒ぐと派手なのも特徴。
【秋田県】東北の中心は仙台じゃなくて秋田、これが常識
自殺率は国内ワースト記録を継続中だが、歴史的に関西とのつながりが濃く、本来はおおらかで陽気。酒好きで、調子にのりやすい。京都の文化に影響を受けたため、大阪文化の影響を受けたお隣の山形県とは仲が悪い。
全国トップの人口減少率で危機的な状態だが、県民は東北の中心地という意識が高く、仙台をライバル視。都市伝説で“日本三大ブス”といわれる仙台に対し、秋田美人が自慢。かつて東北内ではリッチな県であったため格上の意識も。
【山形県】「山形=いも煮」は禁句。実は地味なものがキライ
東北の埼玉的存在。特徴がなく地味な印象なのに、性格は派手好き。さくらんぼやラ・フランスなどブランド果物の産地であるのに、名物は「いも煮」だなんてダサくってイヤ~! と思っている。派手好き山形県民は、ブランド果物を全面に出したい。
なのに地味な「いも煮」はないよね~。共働きで地道に働くことから、普段はお金に細かく散財しない。しかしお金の面でも派手好きがあらわれ、手堅く貯金しているかと思いきや、パーッと使う一面も。
【福島県】南は首都圏、北は仙台に入ると本気で信じている
ザ・ドリフターズの加藤茶が使う福島弁が浸透しているが、「すんずれいしました」と言われると腹が立つ。「フクスマでしょ?」とさりげなく言われると、さらにムカつく。特に南部では、自分たちは首都圏に入っていると思っていて、関東という意識が強い。
そのため「福島は東北である」という事実を認められない。特に郡山市、いわき市など南側の地域は、その傾向が強い。逆に北側の福島市は仙台と気持ちが一体化し、東北の中心地気分。
◎お話を伺ったのは矢野新一先生
(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。