自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。
【鳥取県】実はあの砂丘、日本一じゃないんです
鳥取砂丘が有名。国民誰もが「日本一大きい砂丘」と信じている……が、実は真の日本一は青森の猿ヶ森砂丘(防衛庁の敷地内のため一般人は立ち入り禁止)。その事実を県民はひた隠す。昨年、スターバックスの県内第1号店が開店し話題に。
鳥取駅前にもともとある「すなば珈琲」もついでに注目された。なおスタバが出店を躊躇したのは「無駄なものにお金をかけない」という県民性が理由とか? 東部の女性は努力家、西部はタフ。オシャレな人が昔から多い。
★心のライバルは島根県
よく似たお隣同士だけに、昔から強いライバル意識がある。
【島根県】美肌県連続第1位。米子美人は最大のライバル
何かと、鳥取県と競い合う島根。県外の人からの「鳥取と島根、字面も似ている」という声は聞き飽きている。昨年、鳥取県のスタバオープンが話題になったが、「島根にはすでに3軒ある」と張り合う。
ポーラの『美肌県グランプリ』では、4年連続第1位で美人の産地。しかし、昔から米子美人といわれる鳥取の美女が、何かと目障り。東部・出雲はまじめな女性が多く、慎重で控えめ。西部の石見には愛想のいいタイプが多い。
★心のライバルは鳥取県
地味でも、どちらも美女が多いのは自慢。名前も似ているしね。
【岡山県】知られざるインテリ派。キレ者が多い
理知的で理論派、理系タイプが多い岡山県民。教養も高く、図書館数は全国トップ。そのため、「岡山のヒーローといえば金太郎だよね!」などと言われると、たとえ冗談でも許せないほどに県民性はカタブツ。
最近は携帯電話のCMで桃太郎が登場して、少しうれしい。岡山の女性は頭がよく、しっかりしているため、可愛げがないと思われがち。阪神ファンが多く、ミーハーなカープ女子がキライ。好きなスイーツは、やっぱりキビ団子。
★心のライバルは広島県
隣県だからか阪神ファンが多く、広島カープの話は禁句。
【広島県】アクティブで派手、なぜか日本人っぽくない
東京志向が強い広島。大阪をすっ飛ばして東京へ目を向け、上京する人も多い。近年はタレントの有吉弘行を起用、新スローガンを「おしい! 広島県」として、自虐PRを展開。たしかに“広島「風」って呼ばれているお好み焼き”など納得のネタばかり。
とはいえ古くから中国地方の中心だけに、周辺県を見下す一面も。特に阪神ファンが多い岡山県民は、カープ女子の天敵。頑固で1度決めたらとことん。お金には鷹揚で、さっぱりした性格。
★心のライバルは岡山県
あけっぴろげな広島県民は、お堅い岡山県民とは合わない。
【山口県】日本の政治を動かしていると、今でも思っている
都道府県ランキングで突出して多いのが、内閣総理大臣の数。幕末、討幕運動の中心だった長州藩出身者が、明治維新後に政治の中心となったからとされている。幕末から政治を動かし続けた山口県民は、プライドが高く郷土愛も強い。
昨年は、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の舞台となった松下村塾が注目されるなど、観光名所も多いのに、フグのイメージしかないのは寂しいかぎり。女性は堅実で気配り上手。情に厚く社交的なので政治家向きかも!?
★心のライバルは広島県
いつの時代も、お隣同士はライバル。なぜか仲が悪い?
◎お話を伺ったのは矢野新一先生
(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。