自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。
【大分県】地味だけど、佐賀と一緒にしないで
明治時代まで小さな藩がいくつもあったのと、瀬戸内や関西から入ってきた人が多いため郷土愛はそれなり。一見、無愛想だけど、しゃべってみると積極的で社交派が多い。女性は芯が強く、何ごとにも粘り強いマジメな性格ゆえ“チャラ男”に厳しい。
『おんせん県』とPRしているだけあって、別府や由布院といった日本有数の名湯を抱えるが、熊本地震により客足が遠のくなどして観光地は大打撃。GWの予定が決まっていないなら、おんせん県に出かけて応援。
★心のライバルは宮崎県
人気の温泉で“九州のリゾート地”ナンバーワンを目指す。
【宮崎県】東国原のイメージが、なかなか抜けなくて……
宮崎県の特産品を一気に全国に広めた前知事の東国原英夫氏だが、宮崎のイメージがそのまま「そのまんま東」になってしまったことが残念。「宮崎というと、あの顔が思い浮かぶよね……」と言われるとツライ。
リゾート感あふれる宮崎県は、男女ともに南国気質。男性はのんびり、女性はしっかり。男性があまりにものんびりすぎて苦労する女性が多いが、負けん気の強さと明るさ、元気のよさで乗り切る。ただし金銭感覚はあまりない。
★心のライバルは大分県
郷土愛が強く、九州随一のリゾート地の民としての意識が高い
【鹿児島県】西郷隆盛が好きすぎて……小バカにされると怒る
鹿児島県の名士といえば西郷隆盛。西郷さんラブ♪ と県民の誰もが思っている。その愛は高知県の坂本龍馬愛よりも深い。他県民から「西郷隆盛って顔濃いわ~」などと言われれば自分のことのように怒るほどに愛がある。
ご当地キャラはさつま町の『さつまるちゃん』、志布志市の『志武士ししまる』と、パッとしない。男尊女卑の歴史を持つ土地柄ゆえ、まじめで控えめな女性が多いが、実はとても根性がすわっており、包容力は男性以上にある。
★心のライバルは福岡県
九州の北と南でアンチ福岡が多い。なにかと比較対象にする。
【沖縄県】ライバルはもちろんアイツ、北海道
郷土愛がハンパない沖縄県民。都会に出たとしてもUターンする若者が多いが、なぜか離職率も高い。基本的に男性はのんびり屋で、コツコツ働くのがキライ。女性はダメ亭主を支える頑張り屋の姉さん女房タイプで、彫りの深い美人。
男女ともに楽天家が多く、ストレスをためないためか寿命が長いので、長寿県の代名詞にもなっている。おおらかで全国に知られる「沖縄時間」だが、ひとたび仕事となれば時間へのルーズさはなりをひそめる。
★心のライバルは北海道
遠く離れた北海道と日本ナンバーワンのリゾート王座を争う。
◎お話を伺ったのは矢野新一先生
(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。