休日に子どもを集め「全裸撮影会」を開催

 東京・三鷹市では昨年11月、教え子の男子児童を裸にしてデジタルカメラで撮影したとして小学校教諭・熊沢正通被告(38)が強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された。

 熊沢被告は、自宅近くの学校の空き教室を借りて「虹色学級」と命名した子ども会を休日に開催し、撮影を楽しんでいたという。

「近隣の子どもが多かったようで、公園で遊んだり、遠出をすることもあったと聞いています」と三鷹市教育委員会。問題教師としての予兆はあったという。保護者に乱暴な言葉で恐怖を与えたり、子どもの手にテープを貼ってはがしたり、生徒に下着の色を聞いたりしたことが問題視され、市教育委員会から東京都教育委員会に上申されている。

 熊沢被告が勤めていた小学校の校長は、

「私と教頭で呼び出しをして注意をしても、一向に改善されませんでした。保護者から熊沢を批判した文章が出回り、ついには'14年11月ごろには、臨時保護者説明会を開いたことがあります。その後、都・市教育委員会の両方に厳重注意を受け反省をしたようで、徐々に態度も改善されたものですから信じていたんですが……」

 訴える声が、だんだんとか細くなっていく。

「いちばん傷ついているのは子どもたちです。本当に熊沢を慕っていた子がいたのも事実です。私たちも信じて担任を任せていたのに、裏であんなことをやっているなんて裏切られた気持ちでいっぱいですよ。今だってみんな傷ついている」

 市教育委員会は、「子どもの心を傷つけ、教師の信頼を損なったと重く受け止めている。面接時に見抜くことは非常に難しいが、大きな課題のひとつだと思っています」と再発防止を口にした。