「実は本気で勝てるとは思ってなかった」
さて、嵐のような都知事選から2か月。今ではだいぶ落ち着いたのだろうか。
「選挙が終わったら“あ、終わった”と普通の生活に戻っていますよ。実は本気で勝てるとは思ってなかった。
だって、選挙のずっと前から小池さんのパフォーマンスをテレビが追っかけていましたからね。自民党という大組織と戦うひとりの女性、伏魔殿という都議会と戦うか弱き女性というひとり芝居を見せられた。だから、もう決まってたんです」
選挙後は、どんな本を読んでいるのだろうか。
「大河ドラマ『真田丸』を見るようになって、池波正太郎の『真田太平記』を読んでいます。小学2年生のころに貸本屋で借りた講談本を思い出しますね。ザラ紙で分厚くて、漢字全部にルビがふってあってね。懐かしいな」
<プロフィール>
◎鳥越俊太郎(とりごえ・しゅんたろう)
ニュースの職人。1940年、福岡県生まれ。京都大学文学部を卒業後、毎日新聞社に入社。'88年、サンデー毎日編集長に。'89年、毎日新聞社を退社、テレビ・キャスターとして活躍する。近著に『食べてよく寝て鍛えなさい』(内外出版社)