純喫茶雑学Q&A

【Q】純喫茶の「純」って何?

【A】アルコール類を提供しない喫茶店、という意味。大正時代に流行った「カフェー」は、アルコールを出し女給が接客を行う、現在のクラブのような店で、「特殊喫茶」と呼ばれていた。それと区別するためにつけられた

【Q】日本初の喫茶店はどこ?

【A】1888年、下谷区上野西黒門町二番地(現在の東京都台東区上野1-1-10)で開店した『可否茶館』。建物は2階建ての洋館で、海外の新聞や雑誌も置いていた。店内には、化粧室や更衣室、シャワーまで完備されていたというから驚き!

【Q】クリームソーダは何色?

【A】お店やフレーバーによってさまざまなので、正確なところは不明。東京・千代田区の『さぼうる』では、赤・青・緑・黄の4色のなかから選択できる。4人組で訪問し、机の上に全色並べてみたらワクワクしそう♪

【Q】純喫茶の多い都道府県は?

【A】チェーン店も含め約1万2000店の大阪府、1万1000店の愛知県の2県がダントツ。人口では1.5倍の3位・東京都の約8000店を大きく引き離している。人口1万人あたりの店舗数では、17.7店の高知県が1位(いずれも平成18年度調べ)

【Q】現役で最古の純喫茶って?

【A】1911年創業の『銀座カフェーパウリスタ』。ただし中断期間があり、’23年の関東大震災で閉店し、’70年に再開。次点が、東京・日本橋人形町にある『喫茶去 快生軒』。’19(大正8)年8月8日、末広がりの8並びの日に創業

<プロフィール>
◎難波里奈さん
東京喫茶店研究所二代目所長。会社勤めの傍ら仕事帰りや休日に純喫茶を巡り続け、その数は今や1600軒以上。著書に『純喫茶、あの味』(イースト・プレス刊)など。今後行きたいのは北海道の「喫茶めるし」

※写真はすべて難波さん提供