嫌な思いをたくさんした人のほうがやさしい
『プリシラ』のティックが放つ人間らしい輝きは、きっとLGBTへの理解と愛情を育ててくれるはず。しかもショー場面はド派手で楽しい!
「ティックは自分はこうなんだ、こう生きるんだ、というものをしっかり持っている人。つらい思いもしているから、それを乗り越える力があるんですね。でも、いつもどこかで子どもに合わせる顔がないと思っていて、そういう人間くさい、繊細さも持っている。そしてやさしい。やはり傷ついたり、嫌な思いをたくさんした人のほうがやさしいって僕は思うんです。
自分に嘘をつかないティックのポジティブな芯の強さや繊細な迷い、葛藤までを見せて、見ているお客さんたちが思いっきり共感できるように、“彼の人生を追っていきたい”と思ってもらえるように演じたいです」
<作品紹介>
山崎育三郎さん主演『ミュージカル「プリシラ」』
性格も年齢もバラバラなドラァグクィーンの3人組が、シドニーから田舎町でのショーに出るためポンコツバスに乗って砂漠横断の旅に出る。'94年製作の映画を舞台化したこのミュージカルは、オーストラリアで初演後、ロンドン、ニューヨーク、韓国など15か国以上で上演され爆発的にヒット。ドタバタ珍道中、華麗なショーとともにLGBTとして生きる人間の心のひだを描き、抱きしめたくなるような愛おしさと痛快さで満たしてくれる!
【演出】宮本亜門 【出演】山崎育三郎、ユナク(超新星)/古屋敬多(Lead)(Wキャスト)、陣内孝則ほか【公演】2016年12月8日〜12月29日 東京・日生劇場にて
【ホームページ】http://www.tohostage.com/priscilla/index.html
<プロフィール>
山崎育三郎
美しい歌声と確かな演技力で、本格的なミュージカルを含め数多くの舞台で活躍。最近はドラマ『下町ロケット』など、映像分野でも印象的な役どころを演じている。カヴァーアルバム『1936〜your songs〜』も好評発売中。