高校時代、関町に田所が接近した理由

 そんな2人の出会いは高校時代。意外にもクラスの人気者だったという関町に、田所が媚を売る形で友達に。

田所「相方はすごい人気者だったんですよ。女子からゆるキャラ的な感じで“可愛い”って言われていたので、男子も、こいつを敵に回しちゃダメ、という感じで。それで僕も高校生活を華やかにするには、仲よくしていたほうがいいなと思って声をかけたのがキッカケですね」

関町「そこは普通に仲よくしたいなと思ったでいいじゃん!」

田所「心の底ではつまんないと思っていたし(笑)。高校生活のために仕方なくだったんだよ」

関町「そうだったんだ……。相方は友達がいなかったので、ホームルーム終わった瞬間に帰っているようなタイプでしたね」

田所「コンビを組もうと思ったのは高校の後半。2人とも成績が悪かったので、いい会社に就職できないだろうから、芸人になるしかないなと」

「心の中は悔しさでいっぱいでした」

 養成所の同期には、鬼龍院翔のほか、ハリセンボン、しずる、パンサーの菅良太郎などが。そんな同期が続々と売れていく中、涙を飲む日々が続いた。

田所「気にしていないフリをしていたけど、めちゃくちゃ悔しかった。少し前まで実家に住んでいたので、ハリセンボンとかがテレビに出ていると、親が“同期はテレビに出ているのに”みたいなプレッシャーをかけてくるんですよ。'12年にしずるの村上の結婚式の司会を頼まれたときも正直、複雑でしたね」

関町「“仕事くれてありがとう”って口では言ったけど、心の中は悔しさでいっぱいでした」

田所「だから今回優勝して、やっとしずると同じ位置に立てたのがうれしいですね。でも、ずっと仲はよいので、いつか同期で番組をやるのが目標」