そしてサバンナの出番が回ってきたときだ。放送では八木真澄がメンバーのリクエストに沿って「1050個の一発ギャグ」を次々と披露して大爆笑、という編成がとられていた。しかし、ここにオールカットされた問題のシーンがあったのだ。相方の高橋が話し始めたとき……。
「中居さんが“そういえば、高橋くんといえば、あの音楽ユニットだよね?”とフリ出したんです。するとほかの4人も“あ〜、あの人ね”“ディスコ?”“チョコレイト?”“Perfumeでしょ? Perfume”と悪ノリしてイジリだしたんです。そのときの5人は息の合ったチームワークを見せていましたね」(前出・制作会社関係者)
交際がウワサされるPerfumeのあ〜ちゃんをネタにされてタジタジの高橋に、互いに顔を見合わせて大喜びする面々。スタジオ内の雰囲気はファンが生観覧していた当時のソレに戻っていた。
「でも、なかなかイジリが終わらない空気を見かねた高橋さんがつい、“なんでこんなときだけ一体感だしてくるんですか!?”と皮肉を込めたツッコミをしてしまったんです。するとハッと思い出したかのように、途端に5人の顔から笑顔が消えて再び重苦しい雰囲気に変わってしまった。面と向かって“不仲なんでしょ!?”と指摘されてしまったようなものですからね」(前出・制作会社関係者)
“ケンカ中”だったのを忘れて、テレビを見て思わず笑いあってしまった夫婦のような感じだろうか。芸人たちにノせられて、SMAPもつい昨年までのノリを出してしまったようだ。その凍りついた様子は当然、放送できるはずもなく、ごっそりカットされてしまったのだが……。
「収録ではとにかく木村が盛り上げようと頑張りすぎて、それがカラ回りしている状況。中居を除いた3人との温度差にはかなり開きがあります。高橋のたったひと言でそんな状況になるのですから、すべて生放送なんて夢のまた夢。“事故”が起こりますよ」(バラエティー番組スタッフ)
芸人でさえピリピリする現場は、バラエティー番組に慣れていない大物俳優や女優をゲストに呼ぶのは難しいのだろう。最近では芸人、政治関係者やスポーツ選手ばかりが呼ばれている。
「今回の芸人軍団のキャスティングも収録の数日前に決まったといいます。放送はあと4回とみられていますが、ゲスト選考は最後まで難航しそうですね。11月上旬に来日したレディー・ガガ、そして小堺一機と関根勤の“コサキン”コンビがすでに収録ずみでストックされているみたいで、キャスティングの状況次第で放送されていくでしょう」(テレビ局関係者)