子どものころ、家族が寝静まった真夜中に、ひとりワクワクしながら聴いていた『オールナイトニッポン』。翌朝の学校では、番組の話題でもちきりだった。そんな人気番組が今年10月に50周年を迎える。
長寿のワケは「パーソナリティーに時代ごとの旬の人や人気者をどんどん起用したからでしょう」と、ニッポン放送広報室長の清原美樹さん。初期のカメ&アンコー(ニッポン放送職員)に始まり、タモリやユーミン、イルカ、松山千春といった大御所まで、いまや伝説となったパーソナリティーは数多い。
週女世代に特におすすめしたいのが『オールナイトニッポン MUSIC 10』(月~木曜22時)。リクエスト曲をフルコーラスでかけ、パーソナリティーは森山良子、名取裕子、鈴木杏樹、斉藤由貴に月1度の松田聖子が務める。
「大人の女性ならではのトークに癒されます」(清原さん)
三代目JSBの山下健二郎さん
さて、取材をした金曜深夜1時からの『オールナイトニッポン』は、「福山さんの少しHなANNが好きでした(笑)」と言う三代目JSBの山下健二郎さんが、’15年4月からパーソナリティーを担当。
「学生時代に聴いていて、歴史のある番組なので素直にうれしかったけど、初回は本当に事故でした(笑)」
冒頭に10分ほどフリートークするはずが、わずか30秒で話が終わってしまい、頭の中は真っ白、その後は目の前にあった原稿を順番に読んで終了したそうで。
「ひとりで話すことは大変だとすごくショックを受けて、それからは、ラジオで人がどういう展開でどんなオチをつけて話すのか、よく聴くようにしています」
こうして回を重ねるごとに立ち直り、いまやラジオが大好きに。時にはマネージャーの顔色をうかがいながら、少々危ないトークを披露することも。