アジアン・隅田に学ぶ婚活環境の作り方
お笑い芸人のアジアン・隅田美保は「婚活に専念するため」、2015年からテレビの出演を控えています(劇場での漫才は継続中)が、婚活環境を整えるという意味で、賢明な判断だったのではないかと私は勝手に思っています。
隅田はテレビに出ない理由を、自分のブログで《ブスといじられることで、恋愛や結婚のチャンスをずっと逃してきた》からと説明しています。
確かに隅田は、明石家さんま、松本人志、今田耕司などの大物芸人にブスいじりをされています。自分だってたいした顔をしているわけでないオトコ芸人がなぜ上から目線で語るのか謎ですが、「芸人として売れる」ことが目的の場合、いじってもらうことでテレビに映るわけですから、“メリット”がないとは言い切れません(人気芸能人になると収入がアップしますから、それが男性への“メリット”につながっていきます)。
が、隅田は相方である馬場園梓に“メリット”のないブスいじりもされているのです。『痛快!明石家電視台』(毎日放送)で、隅田はイラっとする人として、馬場園の名前を挙げています。
隅田が馬場園にほうれい線を消すマッサージの話をしたところ、「それで? 効果あったの?」と言われたそうです。『そうだ旅(どっか)に行こう』(テレビ東京)では、隅田に整形しろと言ったり、恋愛やセックスの経験がないことをからかう場面も見られました(余談ですが、恋愛やセックス未経験は、男性の“メリット”を阻害しないので、マイナスではありません)。
テレビをよく見るとわかりますが、外見イジリされるオンナ芸人は多くても、相方に追い討ちをかけられるケースはほとんどありません。馬場園は心のどこかで、隅田を下に見ているのだと私は思います。
自分の心と身体を守れるのは、自分しかいません。“メリット”のない相手とはさりげなく距離をとり、味方を増やしましょう。そうすれば、自然と出会いも増えるはずです。安定した気持ちで、安全な婚活を心がけてください。
次回は、婚活環境を悪化させる“無駄な争い”について、お話しします。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、Twitterで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。2016年8月に男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)を上梓。