――そういうことだったのですね。ところで院長はどのような理由で出家されたのですか?
高須「僕はね、自分の母や妻の葬式を出したとき、檀家のお坊さんが来て、やれ遺影がどうの、墓がどうのって勝手に一方的に意見されたの。そんなの、自分が弔いたいようにやればいいじゃないですか。それで不満に思ってたら“私は僧侶、あなたは俗人”なんて言われてね。よし、なら僕も僧侶になって同じ土俵に立つぞとね」
――まさか、そんな理由とは! 仕事や生き方の悩みかなと思っていました。
高須「ケンカモードでの出家だったんだよね(笑)。ま、これは後に修行中に怒られたけど。そんな気持ちでやっちゃいかんと」
――出家されたことで、ご自身が変わられたことはありますか?
高須「死んだ方を弔えるようになったので、それが今生きている人の安らぎや助けになる。そんなことができるようになったのはうれしいね、やっぱり。でもさ、清水さんは逃げるために出家したっぽいよなぁ~。ところでさ……僕、あの『全部、言っちゃうね。』をもう持ってるんです‼(編集部注:この取材は2月17日に行われたものです)」
――あの「千眼美子」さんの! みなさん気になっていると思いますが、いかがでしたか?
高須「その、千眼美子って、千の眼を持つ美しい子ってことなんだろうけど、ちょっとイモっぽいよ~。もうちょいおしゃれなのを教祖様はつけてくれなかったのかな? ところで教祖と言えば、私は大川隆法さんに私の守護霊を呼び出してほしいですね!」
――院長! 話が脱線してます! さて、話を戻してその千眼美子さんのご著書のキャッチコピーが「死にたかった7年、死ねなかった7年」と衝撃的ですが、これについてどう思われますか?
高須「死にたかった、まで言い切り、過去の自分を全否定するのはかえってふん切りがよくていいよ! だって、未練を断ち切ることは出家に一番大事だから。未練があるとね、人は成仏できません」
――過去を全否定がいい! とは斬新な意見ですね。千眼美子さんもこの記事を読んだら、励まされると思います。
高須「そうね、ところで……清水富美加さん、頭剃るのかな⁉」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外 科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版) 。最新刊は『行ったり来たり僕の札束』(小学館)