市教委は17日に第三者委員会を設置し、同日にアンケート調査を開始した
市教委は17日に第三者委員会を設置し、同日にアンケート調査を開始した
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市の教育委員会に見解を求めると

 一宮市教育委員会に、この点に関する見解を求めた。

「子どもを注意して観察することは大切なことです。気がつかなかったのは、学校として深く反省するべきでありますし、以後同じことが起こらないように、学校には指導を徹底していきます」

 さらに担任は、学校内の学校行事中に起きた骨折にもかかわらず、学校に報告することも怠っていた。教頭も、母親に指摘されるまで生徒が体育祭で骨折事故を起こしたことを知らされていなかった。

 その後、勇樹くんを通して災害共済給付制度に関する書類を担任に提出しようとしたところ、突き返されたこともあった。電話で問い合わせた母親に「最近、勇樹くんの態度が悪いんですよ。今から学校に来られますか?」と呼びつける。学校への不信感は高まるばかりだった。

 高校受験を控えた息子が悪者扱いされるのを避けるために、母親は、担任を代えることを、学校側に相談した。

 そのような母親の行動を、学校側はモンスターペアレンツ扱いし、市教委に報告していたことが、勇樹くんの死後、明らかになる。

体育祭のケガの報告も、私から“明日にしたい”と言ったことになっていたり、息子の成績の点数を上げてほしいと要望したことに。教育者が平然とウソをつくんですか

 市教委が家に忘れていった紙に、そのようなことが書かれていたと母親は明かす。

「先日、校長が訪ねてきた際に、こんなこと、私は言っていませんよね、と確認すると、校長は“はい”と認めました」

 学校のずさんな対応は、まだまだ終わらない。

 2月10日、市教委が発表した文章に、生徒が悩んでいたことに“気づかなかった”とあり、遺族が抗議をした。

「以前、学校に、教育委員会には報告していますかと聞くと“伝えています”と答えたんです。何度も話をしているのに……」(母親)

 市教委は11日に訂正する会見をしたが、担当者は「報告は受けていますが、亡くなってからです」と明かす。