2月の北海道は平均気温が氷点下の極寒。とはいえ毎年3月ごろ、ご一家で志賀高原にスキーに行かれている雅子さまは「寒さ」は決して苦手ではないはずだが─。
「心と身体は密接に関係しているので、体調が悪くなると心にも影響が出ます。寒さで公務を欠席したのに、スキーに行かれると疑問に感じる人は多いと思いますが、同じ寒い場所でも“くつろげる寒さ”と“緊張する寒さ”では心に与える影響が違います。
今回は公務という緊張感があるので“寒さ”を不安視したとも考えられます」(碓井教授)
最近は元気そうなご様子だっただけに、北海道で待ちわびていた人々も少なからず落胆していることだろう。
「開催地である札幌は本当に残念に思っているでしょうね。こういった行事は、皇太子ご夫妻おそろいでいらっしゃることに意味があるのです。
何年も前から両陛下や皇太子ご夫妻が出席なさると思って準備しているので、地元の方も期待していますから」
そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
「26年前に秋篠宮ご夫妻が結婚された直後、おふたりは、冬季国体の公務で新潟県の魚沼に行かれました。そのときはとても吹雪いていて、おふたりは雪だるまのようになりながらも公務を果たされたのです。
そのようなお姿を見た地元の方は喜ばれていて、長く印象に残っています」(渡邉さん)
両陛下も全国各地をたびたび訪問され、多くの人々と触れ合ってきている。雅子さまの札幌訪問も周囲からの期待は大きかっただろう。