全裸芸人をここまで褒めちぎる理由
全裸芸人をここまで褒めちぎるには理由がある。実は彼、私が構成に参加している『じわじわチャップリン』(テレビ東京)の若手芸人の登竜門「ふきだまり芸人」出身なのである。さらに言うとその前身番組『こそこそチャップリン』、もっと言えばレギュラー化する以前、今から2年前の2015年6月に放送された特番『そこそこチャップリン』にはもう出演していた。
その時、収録現場に立ち会っていたのだが、ネタを披露するステージ裏でお尻丸出しのまま緊張してスタンバっていた様子が忘れられない。当時まだ結婚したばかりだった奥様からの「お仕事がんばってくださいね」って手紙をステージ上で読み上げるサプライズの演出を受けて、素っ裸のまま涙ぐむなんてくだらない名シーンもあった。MCのウッチャンも大笑いしていた。
このテレ東の本格ネタ番組「チャップリン」シリーズには、他にも横澤夏子や平野ノラなど今をときめく錚々(そうそう)たるメンツが出ていたのだが、なかなか番組をアピールしてくれないのでイマイチ認知されておらず、スタッフとしてまことに腹立たしい。よってアキラ100%には堂々と「じわじわチャップリンのふきだまり芸人出身です!」と公言してほしいのだ。
てなわけで彼には「ふきだまり芸人魂を忘れず、もっともっとブレイクしてほしいで賞」を差し上げ勝手に表彰したいと思う。
R-1の結果が楽しみだ。
がんばれ、アキラ100%!
<プロフィール>
鮫肌文殊(さめはだ・もんじゅ)
放送作家。’65年神戸生まれ。古舘プロジェクト所属。「世界の果てまでイッテQ!」など担当。渋谷オルガンバー「輝け!日本のレコード大将」(毎月第2金曜日)、恵比寿頭バー「歌謡曲主義」(毎月第3火曜日)などでの和モノDJ、関西伝説のカルトパンクバンド捕虜収容所のボーカリストなど音楽活動も数多い。
<鮫肌文殊の最新情報>
『らぶれたあ~オレと中島らもの6945日』(講談社刊)まだまだ絶賛発売中。魂こめて書きました。読んでいただければ幸いです。