2月15日、福岡のローカル番組『ももち浜ストア夕方版』(テレビ西日本)に生出演したASKA。1回目の逮捕以降、覚せい剤は使用していないのかと聞かれると、
「見たこともないですね」
と、きっぱりと否定した。
「テレビ出演に関しては、ASKA側から福岡の各局に出演の売り込みがあったんです。その条件は新曲『FUKUOKA』をフルコーラスで歌わせること。ですが、テレビ西日本以外は“執行猶予中の歌手のプロモーションをするのはいかがなものか”ということで見送ったのです」(地元の広告代理店関係者)
17日には告白本『700番 第二巻 第三巻』(扶桑社)の出版。22日にはアルバム『Too many people』の発売が控えており、ASKAとしてはテレビ出演で話題にしたかったのだろう。だからなのか、彼は出演の2週間以上も前から、ブログでテレビに出ることを明かしてしまった。
「局側としては、スポンサーなどの手前、なるべく公にするのを遅らせたかった。ですが、ASKAが早々と出演を宣言してしまったものだから、テレビ西日本は各方面への対応が大変だったみたいですよ」(前出・代理店関係者)
1度目の逮捕以来、初のテレビ出演。しかも、地元である福岡とあり、注目度も抜群かと思いきや……。
「ASKAが自ら発表したこともあり、かなりの番宣になった。しかし、全国的に騒がれたのにもかかわらず、番組の平均視聴率はその週の最低を記録してしまったんです。局側は批判されるリスクを冒してまで数字をとりにいったのに、これじゃ踏んだり蹴ったりですよ。社長もかなり機嫌が悪いみたいですし、出演を決めた幹部は、冷や飯を食わされるのではと噂になっていますよ」(テレビ局関係者)
彼が出演した水曜日の番組平均視聴率は4・6%。この週は月曜と火曜が4・8%で、木曜は6・6%、金曜は5・1%だったという。
「世間は、ASKAが本やCDの宣伝のために番組を利用していることを冷静に判断している。やはり執行猶予中のプロモーションは反感を買った。それ以上に、彼に多くの人は興味がないのかもしれませんね」(芸能リポーター・石川敏男氏)
その反応の悪さが本の売り上げにも影響したのかもしれない。大手書店の紀伊國屋週間ランキング(2月3週分)では、66位と低迷。同日に発売された清水富美加の『全部、言っちゃうね。』は2位を記録し、告白本対決では大きく水をあけられてしまった。
「もともと、薬物事件で注目されただけで、逮捕前のシンガーソングライターとしての売り上げは厳しいものがあった。話題性がなくなってしまっては、もうオワコンなのでは……」(スポーツ紙記者)
ASKAといえども、再出発はやはり厳しいようだ。