バブル世代の体力、ヤバすぎます!
辛酸「やっぱり、美人でなきゃダメですか?」
荒木「美人風味にしていればいいの。オトコなんて服装やメイクで、“あれ、美人かも”って勘違いしちゃうんだから」
辛酸「バブル世代っておねだり上手ですよね? 私も洗濯機が古くなってきたから、誰かに買ってもらおうかな?」
荒木「いいんじゃない? ところで、なめ子さんが今までもらった高価なものって何?」
辛酸「ブランドものをもらったことがあります。エルメスの付箋」
荒木「付箋!? いやいや、微妙ね。ファンから高価なプレゼントをもらったこと、あるでしょ?」
辛酸「男性ファンの方から手作りのパンとか……」
荒木「ヤダー! 私なんて8万円のスープを飲むためだけに香港までオトコに連れてってもらったことがあるわよ」
辛酸「男性のおごりで?」
荒木「もちろん。旅行代もだし、現地でシャネルのバッグも買ってもらったわ」
辛酸「なんか、すごいパワフル。バブル世代の女性と飲みに行くと、とにかく長いイメージがあります。途中で帰ろうとすると、“つまらないわね!”って怒られます」
荒木「3~4軒のハシゴは当たり前よ。私も自分で体力あるな~って思うわ。この前、10時間ぶっ通しでショッピングしてたもん」
辛酸「“お立ち台でブス女を突き落としていた”という都市伝説もあながち嘘じゃない?」
荒木「そんな感じだったわね」
辛酸「あと、アッシー君、メッシー君などの便利くんは何人いました?」
荒木「入れ替わりがあったけど、常時4人くらい。テレビの録画だけをする“ビデオ君”ていうのもいたわ」
辛酸「でも彼氏じゃないんですよね? 彼らの性欲ってどうなってるんですか?」
荒木「そんなこと知らない(笑)」
辛酸「録画したビデオを渡すとき、深い関係になったりしないんですか?」
荒木「生理的にOKなら、彼氏に昇格することもあるけど」
辛酸「生理的にNGでも、ビデオ君にはなれるんですね」
荒木「だって、美人と会えるだけで彼らは幸せなんだから」
辛酸「その考え方、あまりに一方的すぎて尊敬します」
〈プロフィール〉
荒木師匠◎バブル後期、’90年代にジュリアナクイーンとして話題になった。その後、テレビなどマスコミで活躍。現在は、婚活トレーナーとして活動。
辛酸なめ子◎1974年、東京都生まれ、埼玉育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。漫画家、コラムニストとして活動。