超多忙な俳優の健康の秘訣とは
健康であってこそ、仕事ができる、と語る。サッカーに、ウォーキング。そして、事務所のスタッフからの「ちょっとお腹でてきました? 気をつけましょう」という、チクリとくる言葉で体調を管理している。
「家で、ダラーッとしているのも好きですけど、ダラダラしていると娘に怒られます(笑)。時間を見つけては、サッカーの試合をやったり、見たり、音楽のバンドもやっていて、5月に徳島でライブをやります。
みんな、手間のかかることなんですよ、音楽をやるにしても。いきなりできるものでもないし、ひとりでギターを背負って、スタジオに行ったりしているんです。“このおじさん、なんやろ?”って思われながら。アコースティックギターを背負いながら若い子たちに混じって、ひとりスタジオにいると、“オレ、何してんねん、ここで”って思うときもある。でも、そういう時間が僕にとっては、いいひとときなんです。だから、ギター背負って、自転車に乗って、近くのスタジオに行きます。全部、自分でやります。
自分でスケジュールを組んで、これからどうするかってことを含めて考えることが楽しいんです」
タイミングが合えば、サポーターである徳島ヴォルティス(J2)の試合にも、飛行機に乗って出かけるのだそう。
「ごくふつうのサッカー好きなおじさんなんで(笑)。サッカーファンにはたまらない、ゴール裏ではない、斜め45度から見れるいい席があって、そこから観戦するんです。スタジアムグルメも地元の方との会話も楽しいですよ。どのくらいサッカーが好きか、伝わりましたか?(笑)」
座右の銘は“見る前に飛べ”。まず、やってみる。そこでしか味わえないものに喜び、ときにはちょっと躓(つまず)いたりすることもあるが、すべてが身につくと思っている。
そう、過去と未来に続く“今を楽しむことができる”大杉だからこそ、たくさんのオファーが舞い込むのだろう。
最後に、少し聞きにくかったことを。今作で大杉演じる深山の同級生で親友・道臣を演じるのは、吉田栄作。実年齢では、18歳の差がある。共演シーンはなかったですよねと質問すると、
「残念ながら、なかったんですよね。“同級生役”ですからね。いちばん驚いたのは、吉田さんと僕ですから(笑)。そんなこともあるんですね、映画には」