天皇陛下の姉・厚子さま

'16年11月の三笠宮さまの葬儀にも出席した厚子さま
'16年11月の三笠宮さまの葬儀にも出席した厚子さま
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 皇室の祖先神・天照大御神が祀られている神宮の祭主を、'88年から務めてきた順宮厚子さまは 上皇陛下の姉。'52年10月に、旧岡山藩主の池田家の16代当主・池田隆政さん(享年85)と結婚した。

 昭和天皇の娘である内親王が、地方に嫁ぐということは異例のことで、当時は話題に。

「'80年ごろ母・香淳皇后の喜寿のお祝い番組の取材で、池田さんが経営する『池田動物園』で売店に自ら立ち、働いていた厚子さんを取材したことがあります。

 もともと、伊勢神宮の祭主は皇族や旧皇族が務めるならわしで、厚子さんが長く務めてきたのは、内親王としての伝統と使命感によるものだと思います」(前出・渡邉さん)

 しかし、'12年に隆政さんが亡くなると、動物園の経営が悪化。地元でボランティアのサポート団体が立ち上げられた。『池田動物園をおうえんする会事務局』の話。

「厚子さん自身は、あまり経営面について口出しすることはないそうですが、“動物園を残してほしい”とおっしゃっているとお聞きしたので、同じ気持ちで頑張りたいと思います。

 だいぶ前から赤字経営は続いているようで毎年、赤字になっているのを補填するために、厚子さんが私財を投げ打っている状態です。

 公営化にして、国や県や市から補助してもらい、いい状態で動物を飼育する環境を維持していくことが理想です」

 結婚から60年以上─。亡き夫の事業経営に尽力しつつ、元内親王としての仕事も長く務めてきた厚子さんの姿は、皇室を離れる皇族方の“鑑”となるかもしれない。

天皇陛下の妹・貴子さま

結婚から5か月後、軽井沢で両陛下と一緒の貴子さん(左)。右は島津久永さん('60年8月)
結婚から5か月後、軽井沢で両陛下と一緒の貴子さん(左)。右は島津久永さん('60年8月)

 つつましやかな性格の厚子さんに比べ、妹の清宮貴子さまは“おスタちゃん”の愛称で親しまれ、派手な言動で注目されたこともあった。

「私が選んだ人を見ていただきたい」

 と'60年3月に、当時、銀行員だった旧薩摩藩主の一族・島津久永さんと結婚

 その後も、百貨店のブティックやホテルの重役として活躍するなど元皇族の枠にとらわれない生き方もしてきた。宮内庁関係者がそっと打ち明ける。

貴子さんは活発な部分がクローズアップされますが、ご実家との関係も密に保たれています。軽井沢に別荘をお持ちですが、最近は両陛下が夏に軽井沢にお出ましの際は、別荘に招待して歓談の時間をもっています。兄君にあたる陛下を慰労されているのだと思います