彼女は大学進学のとき出雲を出て上京してからも、たびたび故郷へは帰ってきていた。
最近でも5月上旬に、まりやが墓参りに行く姿が目撃されている。
「小さいころから“美人4姉妹”の三女として地元でも有名でしたからね。“平成の大遷宮”が行われた'13年には、故郷への思いを綴った唱歌『愛しきわが出雲』をプロデュースするなど、強い“出雲愛”を持っています」(別の地元住民)
実は、現在の竹野屋旅館の実質的オーナーは、彼女だというのだ。
なぜ、まりやはオーナーになったのか
「テコ入れのために半年ほどリニューアル工事をしていたのですが、その改装費用のほとんどを、まりやさんが出したという話です。何よりも、実家の旅館が廃れていくのが耐えられなかったみたいですね。いても立ってもいられず、再建に乗り出したんでしょう」(同・地元の住民)
自分が元気なうちに何代も続いた旅館がのれんをおろすようなことになるのは絶対にイヤ。そんな思いがあったという。
「5代目は昨年10月に退任し、きょうだいの長女の娘婿である男性が6代目となりました。昨年8月から部屋の改装を始め、今年3月にリニューアルオープン。もちろん料理は仕出しではなく、旅館の厨房で作った懐石料理を出しています。
コンサルティング会社が入ってコンセプトから練り直し、東京都内のコーヒーショップ店長や一流旅館で働いた経験のある若いスタッフを多く採用しています。新社長は英語に加えてフランス語もできますから、インバウンド需要にも対応できますね」(前出・地元記者)
新社長に話を聞きに旅館を訪れたが不在。後日、ファクスを通して『週刊女性』の取材に回答したところによると、リニューアル後の業績は予想を上回る好調な数字のようだ。オーナーのまりやについては、
「不定期ですが、ときどき来られています。特に指示はなく、私たちにお任せいただいています」
今回の件で、竹内まりや本人から直々に相談を受けていたという、所属事務所社長の小杉理宇造氏は、
「リニューアルが決まるまで何度も親族が集まって会議をしました。まりやと夫の山下達郎も参加しました。そんな話し合いの中でお兄さんが退任を決断したんです。
当初は廃業案や売却案もあったのですが、結果的にみんなで資金を出し合って継続することになったんです。きょうだいの中でも比較的資金力のあったまりやが、オーナーになったわけです」