保険は効かないので、治療費込みで30万~40万円ほどかかってしまうそう。頭の形はどうしても直さなければいけないものなのだろうか。

「頭が斜めになっていると耳の位置がずれて、メガネもオーダーメードしなければならなくなります。女の子は三つ編みなどの髪型がまっすぐできなかったりすることもありますね」(今井氏)

 大渕は《痛みは全くないそうですが、違和感はあるだろうし、これからの季節、暑いだろうし…と色々と心配です》と綴っていて悩んだ末の選択だったようだ。実際に娘にヘルメット治療を施し、絶壁を克服させたという、30代女性のAさんに話を聞いた。

お風呂のとき以外は、寝ているときも常に装着しておくように言われました。夏場は汗をかくので、気をつけてふいてあげることが大切です。

 日本ではヘルメット治療が知られていないので、ベビーカーに乗せて外を歩いていると、“ケガでもさせてしまったの?”と思われてしまうのは困りましたね(笑)

 病気というわけではないので、Aさんがこの治療法を選んだのは“親のエゴ”ではないかという葛藤もあったそう。

それでも、子どもが大きくなってコンプレックスに思ったりするのだったら、後悔のないようにやろうと思いました。4歳になった娘はヘルメットをかぶっていたということは覚えているみたいですが、嫌だったという記憶はないようです」(Aさん)

 実際に不安がっていた大渕も、26日のブログで初めてヘルメットを着用した息子が泣かなくてひと安心、と綴った。

 いつかきっと子どもに“頭の形のきれいな子に育ててくれてありがとう!”と言われる日が来るのだろう。