「でも独立したことを後悔したことは、1度もないよ。子どものときからそうやって生きてきたし。僕がテレビを目指すようになったのは、おふくろを幸せにするための手っ取り早い方法だと思ったから。自分の考えがブレないのは、そんなハングリーな部分も影響しているかも。実際、ジャニーズも円満退社だから、それまでのように出られなくなったのは結果論にしかすぎない」
自分に力がないときは光を浴びれないし、力が発揮できているときは自然とスポットが当たるのが芸能界、と達観したように言ってのける。そんな田原はリスクと引き換えに自由を選んだ。
「ジャニーズに残っていたからといって、順風満帆だったかはわかんないしね。僕の場合は組織に残って活動を制限されるよりも、自分の手でいろいろやりたいと思った。だからSMAPにも頑張ってほしいですね。あ、ここはシリアスな感じで書くんじゃねーぞ(笑)。でもジャニーズに残るのも出るのも、ひとつの選択だと思うしね」
独立後も休むことなく活動を続けてこられたのは、ステージと支えてくれるファンの存在があったから。
「走り続けてこれた理由? それは生きていくためだよ。そして“ファミリー”と呼んでいるファンのみんなのおかげ。僕はファンの方と交流できる場所があって、そこでベストを尽くせるなら何もいらない。ステージはラジオやテレビと違って、わざわざお金を払ってショーを見たいと思って足を運ばないと見られないわけですから。そんなファンがいることが、僕の強みでもあり、財産だね」