荒やんは、僕を受け止めてくれるすごくいい兄ちゃんって感じ

――どういう部分に惹かれて親しくなっていったと思いますか?

荒木 単純に尊敬できる人だったんですよね。で、僕が今まで共演してきた人に共通で言えるのが、ダンスやってきた人って純粋に尊敬できるというか。ダンスやってる人たちってみんな共通したストイックさを持ってて。それを優也にも感じて。

 ほんとに何でもできる人だから、歌もお芝居もダンスも、やれてることのレベルが高すぎるというか。すげぇしか出てこない。年下だけど憧れられる存在だったので、話してても何でもためになるから、だからコミュニケーションとりたいと思ったし。自分の知らないことをもっとディープに知ってる人だから、いろんなこと聞きたいっていうのがデカかったですね。

松下 今、話を聞いてて、「あ! そうやったな」と思ったのは、こういうことを素直に言ってくださるところですかね。僕は、たぶん年下に対してそんなに褒めないです(笑)。

荒木 アハハハハ!

荒木宏文(手前)、松下優也(奥) 撮影/森田晃博
荒木宏文(手前)、松下優也(奥) 撮影/森田晃博
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松下 僕よりも年上だし先輩なんやけど、最初に寄り添ってきてくれたっていうのがデカいですかね。僕は人に対して自分からそんなに行かないんで。あとはやっぱりお互いがお互いに興味を持って、音楽の話でもファッションの話でも、もちろん仕事の現場の話もいろいろな話ができるから。

荒木 そうだね。

――出会った頃と変わったなと思うところはありますか?

松下 いや、だってその時点で荒木くんは人格として完成されてたから、別に変わらないですよ(笑)。

荒木 アハハハハ! 優也は、変わったとしたら、また新しく仕事で結果を出しているってところでは、変わってる部分はあると思いますね。でも、人柄的には会った時から、ちゃんと芯のある人だから変わってないとは思うんですけど。

――松下さんご自身としては変わった部分ってあるんですか?

松下 結構あると思いますね。その当時よりも、大人になったという意味で、落ち着いたかもしれないですね。

荒木 アハハハハ!